四国八十八ヶ所お遍路の旅。【30番札所】百々山 東明院 善楽寺(どどざん とうみょういん ぜんらくじ)
善楽寺の梅見地蔵さまは、脳の病気やノイローゼ、合格祈願やボケ防止、目、鼻、耳などの持病など、首から上の病や悩みに霊験があるとされている、珍しいお地蔵さまで参拝者に人気です。
善楽寺
本尊:阿弥陀如来
本尊真言:おん あみりた ていせい からうん
宗派:真言宗豊山派
ご詠歌
人多く たち集まれる 一ノ宮 昔も今も 栄えぬるかな
一の宮の”いち”と、”市(いち)”がかけられています。
「ここ一の宮では、市のように人が多く集まっていて、昔も今も栄えています。」と詠んでいます。賑やかな情景が目に浮かぶ唄です。
場所
公式サイト:http://www.zenrakuji.sakura.ne.jp/
宿坊:なし
電話:088-846-4141
〒781-8131 高知県高知市一宮しなね2丁目23-11
駐車場
普通車 | 20台 | 無料 |
大型車 | 4台 | 無料 |
高知インターチェンジから高知北環状線を高知市外方面へおよそ10分。
御朱印
画像がアップされるまで少々お待ちください。
歴史
大同年間(806~810)に弘法大師がこの地を訪れ、土佐国一ノ宮・高鴨(たかかも)神社(現・土佐一宮神社)の別当寺として建立したと伝えられています。
この地に霊威を感じた弘法大師は、渓谷が百あれば入定の地に定めようと考えましたが九十九谷だったため、寺を開創して一谷を補って山号を百々山(どどさん)としました。
高知城から近く、神仏習合の寺で江戸時代には土佐藩守・山内家に庇護されて栄えました。明治初期の神仏分離令で廃寺になりましたが、安楽寺が早々に復興したため善楽寺に代わって札所を務めていましたが、1929年(昭和4年)に復興されました。
善楽寺寺が廃寺の間、高知城の北側にある安楽寺が札所と認められていたため、第30番札所はその後二つの場所にあり両方の寺で納経もすることができたので、「遍路迷わせの札所」と言われるほどでした。
1994年(平成6年)1月1日をもってようやく善楽寺が第30番札所、安楽寺はその奥の院として定められたのです。
見どころ
【梅見地蔵】1816年(文化13年)につくられました。首から上の病などにご利益があるとされています。かつて大師堂横の梅の下に祀られていたため「梅見地蔵」という名前がつけられたそうです。
【子安地蔵】弘法大師の祈祷で難産の妊婦を救ったという伝説から「子安地蔵堂」があり、難産や子宝祈願にご利益があるとされています。弘法大師作と伝わる優しお顔をした地蔵尊が祀られています。
【天邪鬼】手水舎の下で支えている邪鬼の顔は、毘沙門天についている鬼の顔がその原型になっています。
次の31番札所「竹林寺」まで約10㎞(車で約30分)です!