四国八十八ヶ所お遍路の旅。【73番札所】我拝師山 求聞持院 出釋迦寺(がはいしざん ぐもんじいん しゅっしゃかじ)

2024年2月10日

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出釋迦寺は弘法大師が仏道に入るきっかけとなった伝説の場所に建っています。高台に位置するため境内からは絶景が望め、参道に立っている大師像は瀬戸内の街並みを見渡しています。

出釋迦寺

本尊:釈迦如来

本尊真言:のうまく さんまんだ ぼだなん ばく

宗派:真言宗御室派

ご詠歌

迷いぬる 六道衆生(ろくどうしゅうじょう) 救わんと 尊(たつと)き山に 出づる釈迦寺(しゃかじ)

「六道」とは地獄、餓鬼、畜生、修羅、人界、天道の六つの世界のことで、私たちはその六道を輪廻すると言われています。「尊き山」は「我拝師山(がはいしざん)」をさしています。

「私たちは六道を迷いそして輪廻します。弘法大師は我拝師山(がはいしざん)にのぼり、衆生を救おうと捨身を発願(ほつがん)されれ、弘法大師の前に釈迦如来があらわれたといいます。」と詠まれています。

場所

公式サイト:なし

宿坊:なし

電話:0877-63-0073

FAX:0877-62-2319

〒765-0061 香川県善通寺市吉原町1091

駐車場

普通車30台無料
大型車5台無料

御朱印

歴史

弘法大師の「捨身ヶ獄(しゃしんがたけ)縁起」伝説と関係の深い寺です。

弘法大師は”真魚(まお)”と呼ばれていた7歳で、

「将来は仏門に入って多くの人を救いたい」

と決心しました。

当時、倭斬濃山(わしのやま)と呼ばれていた我拝師山に登り、

「私の願いが叶うなら、釈迦如来よ、姿をあらわしたまえ。もし叶わぬなら一命を捨ててこの身を諸仏に捧げる」

と念じながら断崖絶壁から身を投じました。

するとたちまち紫色の雲が湧き、釈迦如来と羽衣をまとった天女があらわれ弘法大師を抱きとめて、元の場所に戻したといいます。

命が救われ大願成就を示された弘法大師は、成人してから本尊を我拝師山の山頂で刻み堂宇を建て、ここに出釋迦寺を開創しました。

この場所は「捨身ヶ獄禅定(ぜんじょう)」と呼ばれる札所でしたが、今は奥の院となり境内から急な坂を50分ほど上がった場所にあります。さらに弘法大師が7歳の時に身を投じた場所は、ここから50mほど上がった場所にあります。鎖禅定(くさりぜんじょう)となっており絶壁の上には石の護摩壇が築かれ、稚児大師像が安置されています。

また弘法大師が虚空蔵菩薩の真言を百万回唱える「求聞持法」を修めたことから「求聞持院」という院号がつきました。学業成就や物忘れにご利益があるとされ、素晴らしい記憶力が得られると言われています。

以来、寺は山上にありましたが、300年ほど前に現在の地に移されました。

見どころ

【大師堂】堂々とした風格のある大師堂。本堂より大師堂の方が大きな建物であることは珍しい。

【捨身ヶ獄遙拝所】境内内に造られており、上まで登らなくてもここで祈願すれば同じぐらいの御利益があるとされています。

次の74番札所「甲山寺」まで約2㎞(車で約5分)です!