四国八十八ヶ所お遍路の旅。【79番札所】金華山 高照院 天皇寺(きんかざん こうしょういん てんのうじ)

2023年11月19日

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天皇寺

本尊:十一面観世音菩薩

本尊真言:おんまか きゃろにきゃ そわか

宗派:真言宗御室派

ご詠歌

常楽(じょうらく)の うき世の中を たづぬべし 天皇さえも さすらいぞある

「常楽」とは涅槃を意味し、苦しみのない永遠の楽しみです。このご詠歌に出てくる天皇とは、保元の乱により讃岐に流された崇徳天皇をさしています。

「常楽の浮世のなかを尋ねよう。高貴な天皇でさえも私たちと同じ様に、この浮き世をさまよっておられるだろう。」と詠まれています。

場所

公式サイト:なし

宿坊:なし

電話:0877-46-3508

〒762-0021 香川県坂出市西庄町天皇1713-2

駐車場は境内の中は普通車のみ。(無料)マイクロバスと大型バスは県道33号線を利用してください。

坂出北インターチェンジから県道33号線を東へ。JR八十場駅を過ぎたら標識のある西庄町交差点を右折。

徒歩であればJR八十場駅から歩いて数分です。

御朱印

歴史

天平年間(729~749)に四国巡錫のためにこの地を訪れた行基は、鉱石が多く産出されるこの山が「カナヤマビメとカナヤマヒコの御座す山」として「金山」と名付けました。そして薬師如来を本尊とした金山摩尼珠院を建立したことが起源とされています。

金山は四国唯一のアルミニウムの鉱床があることでも知られ、さらに頂上付近では「カンカン石」と呼ばれる、サヌカイト(讃岐石)が覆っており資源豊かです。

弘仁年間には弘法大師が訪れ、荒廃した金山摩尼珠院を現在の天応寺がある場所に移動させ、「金華山妙成就寺摩尼珠院(みょうじょうじゅじまにしゅいん)」として復興させています。

弘法大師は金山で、天童(金山権現)との出会いや、山から湧き出るご神水からありとあらゆる全ての蘇生が可能であると確信を得たそうです。そして荒廃した寺を復興させ、十一面観音菩薩・阿弥陀如来・愛染明王を刻み堂宇に安置したのです。

天皇寺という寺号は、保元の乱(1156年)に敗れて流罪となった崇徳(すとく)上皇の御鎮座所であったことが由来しています。崇徳上皇が1164年(長寛2年)にこの地で崩御すると、二条天皇が供養のために崇徳天皇社を建立。後嵯峨天皇から永代別等職の詔を賜り、「崇徳天皇寺」と呼ばれるようになりました。

明治時代の神仏分離令によって一時は廃寺になりますが、筆頭末寺の高照院が当地に移り、金華山 天王寺 天皇寺として現在に至ります。

見どころ

【三輪鳥居】

山門の代わりに通常の鳥居の左右に、小ぶりの脇鳥居を配置した三つの鳥居があります。

【本堂】本堂正面と本堂背面の両方を参拝することを習わしとしています。

【大師堂】

次の80番札所「国分寺」まで約7㎞(車で約15分)です!

香川県

Posted by いけち