四国八十八ヶ所お遍路の旅。【84番札所】南面山 千光院 屋島寺(なんめんざん せんこういん やしまじ)
屋島は三角のお山ではなく四角っぽい変わった形をしている標高293メートル火山大地の半島です。
屋島寺は山の上にあるので向かう道中から、那須与一の扇の的や義経の弓流しなどで有名な源平合戦の古戦場になった舞台を見下ろすことができます。
山上には屋島寺の他に水族館や、2022年8月に完成した交流拠点施設の「やしまーる」があり、参拝を兼ねて楽しむことが出来る高松の人気観光スポットです。
屋島寺
本尊:千手観世音菩薩
本尊真言:おん ばさら たらま きりく
宗派:真言宗御室派
ご詠歌
梓弓(あずさゆみ)屋島の宮(みや)に詣でつつ 祈りをかけて 勇む武夫(もののふ)
あずさ弓とは、梓という名の木で作った弓のことです。弓矢の”矢”と屋島の”屋”をかけています。「もののふ」とは武士のことをさします。
源平合戦の戦場、屋島の地で詠まれていることから、弓矢の名手、那須与一を連想させます。
「あづさ弓、屋島の宮にまいり祈願しなさい、勇ましい勇者よ。」と詠まれています。
場所
公式サイト:無し
宿坊:なし
電話:087-841-9418
〒761-0111 香川県高松市屋島東町1808
屋島のふもとから頂上を目指し3.7mの屋島スカイウェイを上り、駐車場から少し歩いたところに屋島寺はあります。
駐車場300円。標高およそ300mの屋島山上です。
ちなみに屋島スカイウェイは、自転車や徒歩でも通れます。しかしなかなかの坂道ですよ。
歩道は狭めですが、景色が良く運動にもなるので、地域の方が運動がてら上り下りしているのを見かけました。
御朱印
こちらの納経所は、御守りや納経帳を販売している建屋の一角にあります。
納経帳のページを開いて、御朱印代300円を用意してから窓口を訪ねましょう。今回はすいていましたが、バス御一行様が来られる時などは、ガイドさんが何十冊と御朱印帳をまとめて持ってこられることも。
お金が発生しているとはいえ、御朱印を記入してくれる方は毎日結構な数の御朱印を書きているのでは?
御朱印には「大悲殿 屋島寺」と書かれています。読めませんね。でも御朱印って読めない方が味があるのかも。
歴史
・754年(天平勝宝)、鑑真が開創しました。
鑑真は唐の学僧で朝廷からの要請を受けて五度にわたって出航したが、暴風や難破で失明してしまいました。なんとか鹿児島に漂着し、翌年に東大寺へ船で向かう途中、屋島の沖で山頂から立ち上る瑞光を感得し、屋島の北嶺に登りそこに普賢堂を建立し、持っていた普賢菩薩像を安置して経典を納めました。のちに弟子の恵雲がお堂を建立し屋島寺と称し初代住職となります。
815年、嵯峨天皇の勅願を受けた弘法大師がお堂を北嶺から現在の地の南嶺に移し、十一面千手観音像を安置し本尊としました。以後、弘法大師は屋島寺の中興開山の祖とされています。
947年~57年(天暦年間)、明達律師が、四天王像と現在の本尊となる十一面千手観音坐像を安置しました。この観音像は国指定重要文化財となっています。
1601年、高松藩主の生駒一正が25石を寄進、高松藩の保護下に置かれ庇護されました。それからも歴代藩主の援助によって修築されて現代に至っています。
見どころ
【やしまーる】2022年(令和4年)8月5日にオープンした屋島山上交流拠点施設『やしまーる』です。
美しい景色や夜景を眺めることができます。
運試しにおみくじを引いたら吉でした。やしまーるが完成して初めての参拝でした。駐車場には保育園児や修学旅行生のバス、ご年配の方などであふれていて賑やかな印象。
平日だけど人が多いなと思っていましたが、屋島寺の他の施設などまわる場所がたくさんあるので人が分散されてちょうどいい感じでした。水族館からはイルカshowの音楽などが聞こえてきて、老若男女問わず楽しめる場所です。
次の85番札所「八栗寺」まで約8㎞(車で約15分)です!