四国八十八ヶ所お遍路の旅。【25番札所】宝珠山 真言院 津照寺(ほうしゅざん しんごんいん しんしょうじ)

2023年12月3日

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津照寺は室津港(むろつこう)に臨む小山に建ち、通称「津寺(つでら)」とも呼ばれています。

津照寺

本尊:地蔵菩薩(楫取かじとり地蔵)

本尊真言:おん かかかび さんまえい そわか

宗派:真言宗豊山派

ご詠歌

法の舟 入るか出づるか この津寺 迷ふ我身を のせてたまへや

津照寺は通称、津寺とも呼ばれます。船に乗るか乗らないかを迷うわが身を、法の力によって正しい道に導いてくださいと懇願しています。

「弘誓の船が港に入るか沖へ出るか、この津寺の楫とり地蔵菩薩よ、どうか迷う私たちをお乗せいただき、安穏の世界へお導きください。」と詠まれています。

場所

公式サイト:なし

宿坊:なし

電話:0887-23-0025

〒781-7102 高知県室戸市室津2652-イ

自動車は境内には入れません。港の広場に無料で停めさせてもらうことができます。

南国インターチェンジから室戸方面へ。

御朱印

歴史

弘法大師が四国巡錫(じゅんしゃく)の際に、山の形が地蔵菩薩の持つ宝珠(ほうしゅ)に似ていることから、ここを霊地として地蔵菩薩を刻んで本尊にして「宝珠山 真言院 津照寺」と名付けました。

敷地も拡大し藩が運営する時期もありましたが、明治の改革により廃寺とされ土地も極度に狭められました。本堂は昭和50年、大師堂は昭和38年に新築されたものです。

『今昔物語集』には「土佐国室戸津」の「津寺(つでら)」として、『地蔵菩薩火難ニ値ヒ自ラ堂ヲ出ルヲ語ル』とあり、当時の本尊の地蔵菩薩が火難に遭い、僧に身をかえて自ら堂を出て、村人に知らせた難を逃れた話が記されています。

また『旧記南路史』には慶長7年、土佐藩初代藩主・山内一豊の乗った御座船(ござぶね)が、室戸の沖で遭難しかけた時に、当時の本尊が僧の姿になってあらわれて楫(かじ)を取り、無事に船を室津港に導いたという明記があります。僧の姿が見えないと探していると、本尊の地蔵菩薩の御体が濡れていたそうです。

以来、本尊を「楫取地蔵」と呼ぶようになりました。

見どころ

【境内】朱門をくぐると右側に大師堂、納経所、檀信徒会館があり、本堂に向かう急勾配(こうばい)な石段を登ると小高い山の上に本堂があります。

本堂からは太平洋を見下ろすことができ、26番札所の金剛頂寺も眺めることができます。

次の26番札所「金剛頂寺」まで約5㎞(車で約15分)です!

高知県

Posted by いけち