四国八十八ヶ所お遍路の旅。【26番札所】龍頭山 光明院 金剛頂寺(りゅうずざん こうみょういん こんごうちょうじ)
金剛頂寺
本尊:薬師如来
本尊真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
宗派:真言宗豊山派
ご詠歌
往生(おうじょう)に 望みをかくる 極楽は 月のかたぶく にし寺の空
金剛頂寺は西寺、第24番札所・最御崎寺は東寺と呼ばれています。
西は極楽浄土がある方角と言われています。当たり前のように月が西に沈むように、極楽浄土にたどり着くことが出来ますようにと祈りの気持ちが込められているように感じます。
「この西寺(金剛長寺)は月が西に傾くところにある。どうか極楽往生に望みをかける私達を、西の方にお導きください。」と詠まれています。
場所
公式サイト:なし
宿坊:あり(100人)
電話:0887-23-0026
〒781-7108 高知県室戸市元乙523
駐車場(A.M.7:00~P.M.17:00)
普通車 | 20台 | 200円 |
マイクロバス | 3台 | 400円 |
大型車 | 3台 | 1,000円 |
南国インターチェンジから室戸方面へ。
御朱印
歴史
弘法大師はこの寺とおよそ4㎞離れた不動堂(女人堂)の間を行き来し、修行の一種「行道」を行っていたとされる。そのためこの地は「行当岬」と呼ばれるようになったそうです。
また第24番札所の最御崎寺が「東寺」と呼ばれるのに対して、金剛頂寺は「西寺」として親しまれてきました。
807年(大同2年)、平城(へいぜい)天皇の勅願により弘法大師が本尊の薬師如来像を彫り、寺を創建したと伝えられています。当時は「金剛定寺」と名付けられ女人禁制とされていたため、女性のお遍路さんは行当岬の不動堂から参拝していました。
次の嵯峨天皇が「金剛頂寺」と書いてある勅額を奉納した時点で寺名が改められました。住職は第十世まで勅願で選出され、中世には室戸市の大部分を占めるほど広い寺領を有していました。
見どころ
【一粒万倍の釜】弘法大師が3合3勺の米を入れて炊いたところ、米が万倍に増え、飢えから人々を救ったという釜です。
【霊宝殿(れいほうでん)】霊宝殿大師遺品の「金銅旅檀具(こんどうたびだんぐ)」など貴重な寺宝を数多く収蔵しています。
金銅旅檀具は日本では、弘法大師の唯一の遺品と言われています。
他にも収蔵される木造阿弥陀如来坐像、板堀真言八祖像、銅造観音菩薩立像、金銅密教法具、銅鐘、金剛頂経など、数多くの国指定重要文化財が保管されています。
次の27番札所「神峯寺」まで約33㎞(車で約1時間半)です!