四国八十八ヶ所お遍路の旅。【27番札所】竹林山 地蔵院 神峯寺(ちくりんざん じぞういん こうのみねじ)
神峯寺は標高約450mの山中にあり海岸から険しい参道が続き、「土佐の関所」と呼ばれる札所。車でもきつい坂を上らないといけない、遍路ころがしの一つです。
神峯寺
本尊:十一面観世音菩薩
本尊真言:おん まか きゃろにきゃ そわか
宗派:真言宗豊山派
ご詠歌
みほとけの 恵みの心 神峯(かうのみね) 山も誓いも 髙き水音
みほとけの ちかいの心 神峯 やいばのじごく たとひ有とも
神峯寺も資料によって二パターンのご詠歌が存在します。
神峯の”かう”と、物事はこうであるという”かう”をかけていると思われます。やいばの地獄は『往生要集(おうじょうようしゅう)』に書かれている、地獄に堕ちた人を苦しめる刃のことです。
「仏さまの誓願の心はこうである。地獄におちた人を苦しめる刃が存在したとしても、仏さまの本願によって地蔵菩薩さまはお救いくださるだろう。」と詠まれています。
場所
公式サイト:なし
宿坊:なし
電話:0887-38-5495
〒781-6422 高知県安芸郡安田町唐浜2594
駐車場(時間は自由)
普通車 | 30台 | 有料 |
南国インターチェンジから室戸方面へ国道32号線・55線を進み、安田町唐浜駅の標識を左折。
御朱印
歴史
歴史が古く、神功(じんぐう)天皇が天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀った神峯(こうのみね)神社を起源とします。
730年(天平2年)、聖武天皇の勅命で行基が十一面観音像を彫って本尊とし神仏の合祀を行い、その後809年(大同4年)、弘法大師が伽藍を建て観音堂と称し、霊場として定めました。
幕末には三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の母が日参して息子の出世を祈願したそうです。
明治初期に廃仏毀釈によって廃寺になり、天照大神を祀る神峯神社だけが残り、本尊は26番札所の金剛頂寺に預けて守られました。1887年(明治20年)に再興されました。
見どころ
【山門】
【石清水】鐘楼の裏手には、高知の名水として知られる「神峯の水」が湧いています。病気平癒に霊験があると伝わり、お遍路さんの喉を潤しています。
【石段と庭園】石段沿いの景観はとても美しく、整備された日本庭園が四季折々の花を咲かせます。
梅の季節にはウグイスのさえずりを楽しめます。
次の28番札所「大日寺」まで約38㎞(車で約1時間)です!