四国八十八ヶ所お遍路の旅。【28番札所】法界山 高照院 大日寺(ほうかいさん こうしょういん だいにちじ)
88カ所内に大日寺は3カ所あります。こちらは高知県の大日寺です。
大日寺
本尊:大日如来
本尊真言:おん ばざら だどばん(金剛界)
宗派:真言宗智山派
ご詠歌
露霜(つゆしも)と 罪を照らせる 大日寺 などか歩みを 運ばざらまし
露霜(つゆしも)と 罪もきえなん 大日へ なとか歩みを 運はざらまし
歴史的な資料によって、ここ大日寺には二種類のご詠歌が存在します。
「露や霜がやがて消えるように、大日寺に訪れることで私たちの罪も消えるだろう。」と詠まれています。
場所
公式サイト:http://dainichiji28.org/
宿坊:なし
電話:0887-56-0638
〒781-5222 高知県香南市野市町母代寺476
駐車場
普通車 | 30台 | 無料 |
マイクロバス | 10台 | 無料 |
南国インターチェンジから国道32号線、県道45号線を使い南国方面へ。
御朱印
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歴史
聖武天皇の勅願により、行基が金剛界の大日如来坐像を彫って安置して開創したと伝えられています。本尊は寄木造りで、高さ四尺八寸二分(約146㎝)もの大きさを誇る四国では最大級の仏像です。
脇仏の聖観世音菩薩立像は智証大師の作と伝えられ、こちらも172㎝と大きな像でともに国の重要文化財に指定されています。
815年(弘仁6年)、弘法大師が訪れ末世の人々の安泰を祈り、楠の立木に爪で薬師如来像を彫り、当寺を中興したと伝えられています。
「爪彫り薬師」と呼ばれあがめられ、頭、眼、鼻、耳、顔など首から上の病に霊験があるといいます。弘法大師が彫った楠は明治初期の台風で倒れてしまったため、奥の院に堂を建立し霊木として安置されました。
江戸時代には土佐藩の保護を受け祈願寺となり、堂塔が整備されました。神仏分離令によって一時は廃寺になりましたが、本尊は守られ明治17年に寺は再興されました。
見どころ
【大師御加持水】薬師堂の傍らには「土佐の名水四十選」に選ばれた清水が湧いています。寺の北西に数キロ離れたところには、日本3大鍾乳洞の龍河洞もあり、この辺りは地下水の豊かな場所です。
【本堂】平成9年に再建。檜と松を使って、クギを使わずに木組みだけで作られています。
屋根を反らせて平安建築の特徴も押し出しています。
【大師堂】1983年(昭和58年)に改修されました。弘法大師像は2代目土佐藩守の山内忠義が寄贈したものです。
次の29番札所「国分寺」まで約12㎞(車で約20分)です!