四国八十八ヶ所お遍路の旅。【29番札所】摩尼山 宝蔵院 国分寺(まにざん ほうぞういん こくぶんじ)

2023年4月20日

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八十八ヶ所内に国分寺は4カ所あります。こちらは高知県の「土佐国分寺」です。

国分寺

本尊:千手観世音菩薩

本尊真言:おん ばざらたらま きりく

宗派:真言宗智山派

ご詠歌

国を分け 宝を積みて 建つ寺の 末の世までの 利益残せり

「宝を積み」で院号の宝蔵院を、「け宝をつみてたつ」で寺名である国分寺を表現しています。

「伊予、阿波、讃岐、土佐と国を分けて国分寺は建立されました。この国分寺は多くの資財を費やして建っているが、末の世までの利益を人々に残しているでしょう。」と詠んでいます。

場所

公式サイト:https://www.tosakokubunji.org/

宿坊:なし

電話:088-862-0055

〒783-0053 高知県南国市国分546

駐車場

普通車45台無料
大型車5台無料

南国インターチェンジから国道32号線を南国方面へ。

御朱印

画像がアップされるまで少々お待ちください。

歴史

741年(天平13年)、聖武天皇の「国分寺建立の詔」によって建てられた全国68カ所の国分寺のうちの一つです。行基が千手観音菩薩像を刻み開創しました。

天皇自らが金光明最勝王経を写経して納められ、天下の泰平と五穀の豊穣や万民の豊楽を願う祈願所として、「金光明四天王護国之寺」とも呼ばれてきました。

815年(弘仁6年)、弘法大師が訪れた際に真言宗の寺として中興し、毘沙門天を像を彫り奥の院に安置して、密教における厄除招福(災難を除き福寿を増す)のための、「星供(ほしく)の秘法」を納めて霊場に定めました。それ以降、土佐国分寺は「星供の根本道場」とされています。

国分寺の東に国府跡があり、930年(延長8年)~934年(承平4年)の4年間、『土佐日記』の作者の紀貫之が土佐守(国司)としてこの地で暮らしました。現在は整備された公園になっています。この地は古代から中世にかけて土佐国の政治・文化の中心でした。

優美な本堂(金堂)は、長宗我部国親・元親親子が1558年(永禄元年)に再建したもので、仁王門は1655年(明暦元年)に土佐藩守2代目の山内忠義の寄進で建立されました。

見どころ

【酒断地蔵】一つだけ一心に願えば叶えてくれると伝わるお地蔵さまです。参拝者の願いも叶ったことから酒断地蔵と呼ばれています。

【本堂(金堂)】寄棟造りで屋根は柿(こけら)葺きで、建物内部の海老紅梁(えびこうりょう)は土佐最古とされ、吹寄垂木など室町時代の天平様式の特徴が見られます。

明治37年、国の特別保護建造物に指定されました。

次の30番札所「善楽寺」まで約11㎞(車で約20分)です!

高知県

Posted by いけち