四国八十八ヶ所お遍路の旅。【31番札所】五台山 金色院 竹林寺(ごだいさん こんじきいん ちくりんじ)
竹林寺は文殊菩薩の聖地で、四国霊場で唯一本尊とする札所です。県内きっての文化財の宝庫でもあり、高知城や浦戸湾を見渡すことができます。
竹林寺
本尊:文殊(もんじゅ)菩薩
本尊真言:おん あらはしゃ なう
宗派:真言宗智山派
ご詠歌
南無文殊 三世(みよ)の仏の 母ときく 我(われ)も子なれば 乳(ち)こそほしけれ
「文殊」は仏の知恵を象徴する菩薩です。母と子、乳と智をかけています。
「文殊菩薩は、「三世覚母(さんぜかくも)」と言われるが、私も子であるから、母の乳(ち)ではないが、文殊菩薩の智がほしいものだ。」
場所
公式サイト:http://www.chikurinji.com/
宿坊:なし
電話:088-882-3085
〒781-8125
高知県高知市五台山3577
駐車場
普通車 | 100台 | 無料 |
マイクロバス | 10台 | 無料 |
大型車 | 5台 | 無料 |
高知インターチェンジから高知北環状線を高知市街方面へ。
御朱印
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歴史
寺伝では奈良時代の724年(神亀元年)聖武天皇が文殊菩薩の聖地として知られる唐の五台山に登り、文殊菩薩に拝した夢を見たそうです。聖武天皇は行基に全国を行脚して、五台山に似た場所を探すように命じました。
高知平野の海近くに立つ小高い山のこの地を訪れた行基は、霊場にふさわしいと感得して、文殊菩薩像を彫って本尊としお堂を建てて、この竹林寺を開創したと伝えられています。
その後、大同年間(806~810)に弘法大師が四国巡錫の際に立ち寄り、瑜伽行法を修法して荒廃した堂塔を修復し霊場に定めました。
江戸時代には土佐藩主・山内家の帰依(きえ)が厚く寺運は隆盛。学僧が集まり土佐の学問・文化の中心でもありました。
土佐の民謡『よさこい節』でかんざしを買う坊さんと唄われている純信は、当寺の脇坊の僧侶です。
見どころ
【本堂】柿葺きの屋根の本堂は、江戸時代初期の建立で国の重要文化財に指定されています。
文殊菩薩を祀っているため、「文殊堂」と呼ばれています。
【庭園】客殿を囲む涼しげな庭園は、高知県の三名園の一つに数えられている名勝です。
趣の違う北庭と西庭からなり、鎌倉時代の禅の高僧・夢窓疎石(むそうそせき)の作庭と伝えられています。
【五重塔】昭和55年に建立されました。高さ31.2mで総檜木造。
鎌倉時代初期の様式であり、県内唯一の五重の塔です。
次の32番札所の「禅師峰寺」まで約8㎞(車で約15分)です!