四国八十八ヶ所お遍路の旅。【33番札所】高福山 雪蹊寺(こうふくざん せっけいじ)

2023年4月20日

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雪蹊寺は坂本龍馬の銅像が立っている場所から、西に約4㎞ほど離れた所にあります。朱子学の一派「南学」発祥の地で、優れた儒学者を数多く輩出しています。

雪蹊寺

本尊:薬師如来

本尊真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

宗派:臨済宗妙心寺派

ご詠歌

旅の道 うえしも今は 高福寺 のちのたのしみ 有明の月

この雪蹊寺は高福寺と呼ばれていました。寺名の”高福”と幸せの”幸福”をかけ、「たのしみ有・・・」で”有明”と楽しみが”ある”をかけています。「有明の月」は夜明けになっても残っている月のことです。

「旅をしていたとき私は飢えていました。しかし高福寺を訪れて私の心は幸福で、有明の月のように後の楽しみが残っています。」と詠まれています。

場所

公式サイト:なし

宿坊:あり(夜具なし)17:00までに入ること。

電話:088-837-2233

〒781-0270

高知県高知市長浜857-3

駐車場(A.M.6:00~P.M.18:00)

普通車10台志納金制
マイクロバス5台志納金制
大型車3台志納金制

高知インターチェンジからはりまや橋方面へ。

前札所「禅師峰寺」から歩いてここ「雪蹊寺」へ来るには、県営渡し船を使い桂浜を抜けます。

御朱印

画像がアップされるまで少々お待ちください。

歴史

延暦年間(782~806)に弘法大師が開創したとされています。当初は真言宗で、ご詠歌にあるように「高福寺(こうふくじ)」という名前でした。

鎌倉時代には高名な仏師の運慶と湛慶(たんけい)がこの寺に滞在して、運慶が本尊の薬師如来像と脇侍の日光・月光菩薩像を、湛慶が毘沙門天像、吉祥天女像などを作り、寺名を「慶運寺」と改めました。寺名の由来は運慶と湛慶の名前からきています。

戦国時代に荒廃し廃寺の危機にあったこの寺を月峰和尚が復興。和尚と懇意だった土佐の戦国大名・長宗我部元親が臨済宗に改めました。元親が死去すると長宗我部家の菩提寺となり、元親の法号から「雪蹊寺」に改称されました。

江戸時代の住職、天室(天質)は南学(なんがく)朱子学海南学派の教育で活躍しました。

見どころ

【太玄塔・玄峰塔】廃仏毀釈で廃寺となった寺を復興させた17代住職の山本太玄氏の供養塔。そして失明に近い眼病を患いながら、裸足で7回目の遍路をしている所を太玄和尚に救われた、18代住職の玄峰氏の供養塔です。

次の34番札所「種間寺」まで約8㎞(車で約20分)です!

高知県

Posted by いけち