四国八十八ヶ所お遍路の旅。【34番札所】本尾山 朱雀院 種間寺(もとおざん すざくいん たねまじ)

2023年4月20日

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底を抜いた柄杓(底抜け杓子)で知られており、安産の薬師さんが本尊で安産祈願にも人気です。

種間寺

本尊:薬師如来

本尊真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

宗派:真言宗豊山派

ご詠歌

世の中に まける五穀の たねまでら 深き如来の 大悲(だいひ)なりけり

「五穀」は米・麦・粟・豆・黍(稗)の五種類の穀物をさします。

「世の中では五穀の種を蒔くことで、収穫できるようになるのを心待ちにします。同じように種間寺の薬師如来は私たちの苦悩を救い、深い慈悲を与えてくださっています。」と詠まれています。

弘法大師が蒔いた種がこの地を豊かにし、現在の日本にも実りをもたらしてくれています。

場所

公式サイト:なし

宿坊:なし

電話:088-894-2234

〒781-0321

高知県高知市春野町秋山72

70台ほど停められる無料駐車場があります。

普通車70台無料
大型車5台無料

土佐インターチェンジから国道56号線で春野町方面へ。

御朱印

画像がアップされるまで少々お待ちください。

歴史

この寺の創建は古く、6世紀末の用明天皇の頃といわれます。その前の天皇の敏達(びだつ)天皇の時代に、大阪の四天王寺を造営の為に百済から多くの仏工が渡来しました。四天王寺が完成して帰国の途次、土佐沖で暴風雨に遭い種間寺が建っている本尾山から近い秋山の港に避難しました。仏工たちは航海の安全を祈って薬師如来像を彫り、本尾山の山頂に祀ったのがこの寺の起源だと言われています。

200年以上経過した弘仁年間(810~824)、弘法大師が訪れて、その薬師如来像を本尊として堂宇を建てました。その際に唐から持ち帰った五穀の種(米、麦、あわ、きび、豆またはひえ)を境内に蒔いたことから、寺号を種間寺にしたそうです。

947~957年(天暦年間)平安時代中期、村上天皇から「種間」の勅額を下賜されました。土佐藩守からの加護も厚く、堂塔の修築も行われています。

見どころ

【手水鉢】は高知市指定の有形文化財です。1677年(延宝5年)に造られたことがはっきり記されており、春野地域で最古のものです。

本堂の前にあり直径が55㎝ほど、上面の水を貯める箇所は1辺19㎝の正六角形で、12㎝ほどの深さです。高さは38㎝で下にいくほど細くなっています。

【子育観音】子孫繁栄と安産を願う、赤ちゃんを抱いた観音さまです。お産の通りをよくするために、寺では柄杓の底を抜いて二夜三日の安産祈祷をしたものを、お札に添えて妊婦に授けます。

妊婦はそれを床の間に飾り、無事に安産すれば柄杓を寺に納めます。

次の35番札所「清瀧寺」まで約12㎞(車で約40分)です!

高知県

Posted by いけち