四国八十八ヶ所お遍路の旅。【35番札所】醫王山 鏡池院 清瀧寺(いおうざん きょうちいん きよたきじ)
清瀧寺は厄除け祈願で有名なお寺で、本堂の屋根より高い厄除け薬師如来像がシンボルになっています。
清瀧寺
本尊:薬師如来
本尊真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
宗派:真言宗豊山派
ご詠歌
澄む水を 汲むは心の 清瀧寺 波の花散る 岩の羽衣(はごろも)
波が白く泡立つのを白い花に見立てています。院号の鏡池院はきれいな心を表しているのでしょうか。清滝寺では心が澄んでとても清らかな気持ちになることがこの歌から伝わってきます。
「澄んだ水を汲めば私の心は清くなります。清瀧寺は波の花が散るように、岩の間から羽衣のような激しく美しい水が流れ落ちています。」と詠まれています。
場所
公式サイト:なし
宿坊:なし
電話:088-852-0316
〒781-1104
高知県土佐市高岡町丁丁568-1
無料駐車場があります。
土佐インターチェンジから国道56号線を右折して、一つ目の信号も右折後、直進およそ3㎞。仁淀川八天大橋を渡り左折。
御朱印
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歴史
723年(養老7年)、行基がこの地で霊気を感得して、薬師如来像を彫り本尊として堂を建てたと言われています。「影山密院・釋本寺」と名付けられました。
弘仁年間(810~824)、弘法大師が訪れて本堂から300mほど上の岩上に檀を築き、五穀豊穣を祈願して閼伽井(あかい)権現と龍王権現を17日の修法勧請しました。そして満願の日に金剛杖で檀を突くと、清水が滝のごとく湧き出て鏡のような池になりました。これが「鏡池院 清瀧寺」の由来で、院号、寺名を改め霊場とされます。
この湧き水は山のふもとの田畑を潤すのはもちろん、「みつまた」をさらして紙を漉くうえで重宝されました。「土佐和紙」や「手すき障子紙」などの、土佐和紙産業をおこすことにも貢献しているのは間違いありません。和紙作りは水の質がとても重要で、仁淀川上流のいの町は土佐和紙産地としても有名です。
境内に「入らずの山」という人の近づかない一角があります。そこは平城天皇の子で弘法大師の弟子になり天竺を目指した高岳親王(真如しんにょ)が生前の861年(貞観3年)、自らを供養するために建てた逆襲の五輪塔があります。
江戸時代には土佐藩主の加護も厚く、寺領百石の寄進を受けるなど七堂伽藍を備え末寺を10数ヶ寺も持つ、土佐路の大きな寺でした。
見どころ
【仁王門】仁王門の天井には地元の画家の久保南窓が描いた龍がにらみをきかせています。どこから見ても目が合うので、「八方のにらみ龍」と呼ばれています。
【厄除け薬師如来立像】本堂前にある厄除け薬師如来像は、台座も含めると高さ15mもあり、本堂の屋根よりも高いです。。
昭和8年に製紙業者によって寄贈されました。台座の中では88段の戒壇巡りが出来るようになっています。真言を唱えながら巡ると、厄除けにご利益があると言われています。
次の36番札所「青龍寺」まで約18㎞(車で約50分)です!