四国八十八ヶ所お遍路の旅。【39番札所】赤亀山 寺山院 延光寺(しゃっきざん じさんいん えんこうじ)
延光寺は土佐路の西南端、「修行の道場」の最後の札所です。前札所の金剛福寺からおよそ70㎞も離れており、歩き遍路には長い道のりです。
延光寺
本尊:薬師如来
本尊真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
宗派:真言宗智山派
ご詠歌
南無薬師(なむやくし) 諸病悉除(しょびょうしつじょ)の 願こめて 詣(まい)る我が身を 助けましませ
薬師如来は人々の病をいやし、苦悩を救う仏さまです。
「薬師如来さま、この延光寺に参って諸病を取り除いてくださるように願をかける私をどうかお助けください。」と詠まれています。
場所
公式サイト:なし
宿坊:なし
電話:0880-66-0225
〒788-0782 高知県宿毛市平田町中山390
駐車場
普通車 | 50台 | 無料 |
マイクロバス | 10台 | 無料 |
大型車 | 5台 | 無料 |
土佐くろしお鉄道宿毛駅から、国道56号線で中村市街方面へ進み、バス停寺山口を左折ご直進すれば到着します。
御朱印
画像がアップされるまで少々お待ちください。
20番札所の鶴林寺の印と、延光寺の亀の印を白衣の背中に押してもらって、縁起の良い「鶴と亀」をそろえるのが四国遍路の習わしらしいよ!
歴史
724年(神亀元年)に聖武天皇の勅願により、行基が安産、厄除けを祈願して薬師如来像を彫って、本尊として安置し開創しました。本坊の他に十二坊も建立し、「亀鶴山 施薬院 宝光寺」と名付けました。
のちに弘法大師が訪れて桓武天皇の勅願所として再興しました。日光・月光菩薩像像を脇侍として刻んで安置し、七堂伽藍を整えたと伝えられています。
本堂の脇の「眼洗い井戸」は、弘法大師が錫杖(しゃくじょう)で地面を突いて湧き出た霊水で、眼病に霊験があるといいます。
911年(延喜11年)、竜宮に住んでいた赤亀が背中に銅の梵鐘を背負ってきたといいます。僧たちは早速これを寺に奉納して、現在の山号、寺名「赤亀山 延光寺」に改めたそうです。
この梵鐘には「延喜十一年正月…」と刻まれており、総高33.6㎝、口径23㎝の小柄な鐘です。明治の初めには高知県議会の開会と閉会の合図に打ち鳴らされていたとも言われており、国の重要文化財にしていされています。
見どころ
【眼洗い井戸】弘法大師が「宝医水」と名付けました。眼病にも効くとされています。
【赤亀の石像】仁王門をくぐった右手に、竜宮城の赤亀伝説をモチーフにした石像があります。
背中に鐘がのっていますが、本物の鐘は現存していてお寺で保管してあります。
本堂の横や庭池にも亀に似た石が置かれています。
次の40番札所「観自在寺」まで約30㎞(車で約40分)です!