四国八十八ヶ所お遍路の旅。【41番札所】稲荷山 護国院 龍光寺(いなりざん ごこくいん りゅうこうじ)
龍光寺は地元では「三間のお稲荷さん」と親しまれています。昔の神仏習合の面影が色濃く残っており、山門として鳥居をくぐると狛犬が迎えてくれます。境内には狐とお地蔵さんが仲良く並んでいて仏と神が同居しています。
龍光寺
本尊:十一面観世音菩薩
本尊真言:おん まか きゃろにきゃ そわか
宗派:真言宗御室派
ご詠歌
この神は 三国流布(さんごくるふ)の 密教を 守り給わん 誓いとぞ聞く
山号が「稲荷山」なので、「この神は」の神は”稲荷明神さま”のこと。「三国流布」の三国はインド・中国・日本の三つの国をさしています。
「ここ龍光寺の稲荷明神さまは、インド・中国・日本で広く伝わっている密教を守ろういう誓いで鎮座されているそうです。」と詠まれています。
場所
公式サイト:なし
宿坊:なし
電話:0895-58-2186
〒798-1115 愛媛県宇和島市三間町戸雁173
駐車場があります。
JR卯之町駅から仏木寺を過ぎ、利地池手前の交差点で左折し、左折、左折して進むと左手にあります。
御朱印
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歴史
807(大同2年)、弘法大師がこの地を訪れた際に、稲束を背負った白髪の老人があらわれて「吾この地に住み、法教を守護し、諸民を利益せん」と告げ忽然と姿を消したといいます。弘法大師は翁を、日頃から信仰していた稲荷明神の化身だろうと感じて、尊像を彫刻しました。
またこの時、本地仏の十一面観世音菩薩と不動明王・毘沙門天を脇侍として一緒に安置し、「稲荷山 龍光寺」と号して四国霊場の総鎮守として開創したと伝えられています。
寺の名にまつわる話があり、かつて川原でうたた寝をしていた庄屋が龍に襲われました。すると庄屋の腰の刀が自然に抜けて、その龍の目をくり抜いたといいます。
寺には龍の目だったという直径10㎝ほどの黒石がつたわっているそうです。
山門は石造りの鳥居で、仁王門の代わりに狛犬が鎮座しています。創建の頃から神仏習合の寺だった龍光寺は、明治維新の神仏分離令により元々は本堂であった建物は稲荷神社の社殿となっています。
見どころ
大師堂の手前では表情豊かな七福神が迎えてくれます。
【本堂】神仏分離令により旧本堂が「稲荷社」となった際に、新たに建立されました。
隣には弘法大師勧請の稲荷明神像も一緒に祀られています。
【大師堂】平成5年に総檜の宝形造りで建立されました。
次の42番札所「仏木寺」まで約4㎞(車で約8分)です!