四国八十八ヶ所お遍路の旅。【42番札所】一棵山 毘盧舎那院 仏木寺(いっかざん びるしゃないん ぶつもくじ)
仏木寺では牛の背に乗った弘法大師の伝説が語り継がれています。従来は農耕をともにした家畜たちの安全を祈願していましたが、最近ではペットなどの動物一般の霊を供養のために訪れる方が多くなっています。
仏木寺
本尊:大日如来
本尊真言:おん あびらうけん ばざらだどばん
宗派:真言宗御室派
ご詠歌
草も木も 仏になれる 仏木寺 なお頼もしき 鬼畜人天(きちくじんてん)
山号の一棵山(いっかざん) は、弘法大師が唐から東方に投げた宝珠がこの地の楠に引っかかっていた伝説から。院号の盧舎那院の盧舎那(るしゃな)は本尊の大日如来にちなんだもので、広く照らすという意味もあります。
「草も木も仏になれる可能性をもつといい、その草と木の寺、仏木寺はとても心強くたのもしい。動物・植物・人間・神すべてが大日如来の照らす光によって救われて、仏になれる可能性を持っているのです。」と詠まれています。
本堂の右側に家畜堂があるので、昔から家畜の守り仏としてもご利益があったのでしょう。
場所
公式サイト:なし
宿坊:なし
電話:0895-58-2216
〒798-1102 愛媛県宇和島市三間町則1683
無料駐車場があります。
御朱印
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歴史
弘法大師がこの地で牛を引く老人と出会ったそうです。誘われるままに牛の背に乗った弘法大師は、楠の枝に宝珠が光っているのを見つけました。その宝珠は大師が唐から帰朝する時に、有縁の地が選ばれるようにと三鈷ともに東の方角に投げたものでした。
弘法大師はこの地こそ霊地であると感得して、堂宇の建立を決心しました。その後、自ら彫像した大日如来の眉間に宝珠を埋めて白毫とし、本尊として安置して「一棵山 仏木寺」と名付けました。草字体で書写した『般若心経』と『華厳経』の一巻を奉納したことも伝えられています。
田植えが終わった時期に参拝に行き、牛馬の
守護札を頂いて、畜舎の柱に貼ってたんだって。
この縁起から境内には家畜堂があり、牛馬像が祀られています。寺は牛馬安全の守り仏、大日さまとして信仰を集めました。
見どころ
【本尊の大日如来像】1.2mの寄木造り。背面に弘法大師が彫った大師像が納められています。大師像には「昭和4年(1315年)」とあり、胎内に納められている名入りの大師像としては最古のものです。
【家畜堂】では毎年土用の丑の日に「瓜封じの祈祷」を行っており、人間や動物の心願成就を祈念しています。
【鐘楼堂(しょうろうどう)】1688~1704年(元禄年間)に再建されたもので、四国霊場では珍しく茅葺で屋根ができています。
次の43札所「明石寺」まで約16㎞(車で約30分)です!