四国八十八ヶ所お遍路の旅。【43番札所】源光山 円手院 明石寺(げんこうざん えんじゅいん めいせきじ)
明石寺は地元では「あげいしさん」とも呼ばれています。
明石寺
本尊:千手観世音菩薩
本尊真言:おん ばざらたらま きり そわか
宗派:天台寺門宗
ご詠歌
聞くならく 千手の誓い ふしぎには 大盤石(だいばんじゃく)も かろくあげ石
「大磐石」は大きな岩のことです。寺名の”明石”を5句の”あげいし”と、岩の”大きさ”と誓いの”大きさ”の2か所をかけて詠まれています。千手観音のとてつもなく大きく不可思議な霊力を表現しているのだと思います。
「伝え聞くことには、千手観音の誓いの大きさは不思議なもので、大きな岩であっても軽く持ち上げることができるほどであるらしいです。」と詠まれています。
場所
公式サイト:なし
宿坊:なし
電話:0894-62-0032
〒797-0007 愛媛県西予市宇和町明石205
駐車場
普通車 | – | 無料 |
マイクロバス | – | 500円 |
中型車、大型車 | – | 1,000円 |
西予宇和インターチェンジを降りたところで右折して国道56号線方面へ進むと案内表示があります。
JR卯之町駅から国道56号線を進み、宇和警察署の手前を左折、次の信号も左折。岩瀬川の手前を左折して直進です。
御朱印
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歴史
創建は古く六世紀の前半に欽明天皇の勅願により円手院正澄(えんじゅいんせいちょう)が、唐からの渡来仏だった千手観音菩薩像を祀るために、この地に七堂伽藍を建立したのが起源とされています。
上記の乙女の伝説から由来して、寺号は「あげいしじ」だったといいます。
734年(天平6年)には行者の寿元(じゅげん)が紀州熊野から12社権現を勧請し、12坊を建てて修権道の中心道場としました。
823年(弘仁13年)、弘法大師がこの地に巡錫(じゅんしゃく)し嵯峨天皇の勅命を受け、金紙金泥の『法華経』を納めて荒廃した諸堂を復興しました。
1194年(建久5年)には源頼朝が、命の恩人である池禅尼(いけのぜんに)の菩提を弔うために阿弥陀如来を安置して、堂宇の修繕にあたり、経塚を築きました。この時の山号「現光山」を源氏にちなんで「源光山」と改めました。
以後は多くの武士が帰依する寺となったそうです。室町時代には領主の西園寺家の祈願所として、江戸時代には宇和島藩主の伊達家の祈願所として、末寺は70寺をこえたと伝えられています。
見どころ
【しあわせ観音像】高さおよそ2m。左手に水瓶を持つ観音様です。
【本堂】の屋根は唐破風造りが特徴です。中央部が丸く、左右の端が反り返った形をしています。
次の44番札所「大宝寺」まで約78㎞(車で約2時間)です!