四国八十八ヶ所お遍路の旅。【5番札所】無尽山 荘厳院 地蔵寺(むじんざん しょうごんいん じぞうじ)
地蔵菩薩を本尊とするお寺は四国八十八ヶ所の中で6札所ありますが、武士の信仰を集めた勝軍地蔵菩薩はここ地蔵寺だけです。
地蔵寺
本尊:延命地蔵菩薩
本尊真言:おん かかかび さんまえい そわか
宗派:真言宗御室派
ご詠歌
六道の 能化(のうけ)の地蔵 大菩薩 導き給え この世後(のち)の世
「六道」とは六つの迷界で、地獄(じごく)、餓鬼(がき)、畜生(ちくしょう)、修羅(しゅら)、人間(じんかん)、天道(てんどう)をさします。
また「六道の能化」とは、六道の世界を廻る私達を教化する者、すなわち地蔵菩薩の別名です。
「六道輪廻を繰り返すわれらを教化してくださる地蔵菩薩さま。どうか現世と来世を正しい道に導いてください。」という唄です。
場所
公式サイト:無し
宿坊:なし
電話:088-672-4111
〒779-0114 徳島県板野郡板野町羅漢字林東5
普通車が50台ほど停められる無料駐車場があります。藍住インターチェンジから県道1号線を板野方面へ。次に県道12号線を板野・上板方面へ行き、県道34号線と交差する道を右折。
御朱印
歴史
821年(弘仁12年)、嵯峨天皇の勅願により弘法大師が開基しました。弘法大師は勝軍地蔵菩薩の小像を刻んで本尊とします。
その後、紀伊熊野権現の道師を務めていた浄函(じょうかん)上人が延命地蔵菩薩像を刻み、大師が刻んだ将軍地蔵菩薩を胎内に納めました。
武将の信仰があつく、源頼朝や義経、戦国大名の三好氏や徳島藩主・横須賀家が寄進した。そのため一時は広い寺領を有し、阿波・讃岐・伊予に三百を超える末寺が存在していた時期もありました。
1573~92年(天正年間)、長宗我部元親の兵火。大正4年、参拝者より失火。
見どころ
【淡島堂】、【水琴窟】。
【たらちね銀杏】境内中央部に立ち樹齢800年を超える大銀杏(おおいちょう)の巨木です。
【五百羅漢(ごひゃくらかん)】カラフルに色付けされた、喜怒哀楽さまざまな表情の木造の羅漢像が並ぶ奥の院も有名です。奥の院は本堂左の参道を通り石段をのぼった所にあります。1775年(安永4年)、五百羅漢堂として創建されましたが、大正時代の火災により焼失、その後に作り直され現在は200体ほどの数が立ち並んでいます。(拝観料200円)
【本堂】
【大師堂】
次の6番札所「安楽寺」まで約5㎞(車で約15分)です!