四国八十八ヶ所お遍路の旅。【53番札所】須賀山 正智院 円明寺(すがさん しょうちいん えんみょうじ)

2023年12月3日

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円明寺

本尊:阿弥陀如来

本尊真言:おん あみりた ていせい からうん

宗派:真言宗智山派

ご詠歌

来迎(らいごう)の 弥陀の光の 圓明寺 照りそふ影は 夜な夜なの月

「来迎」とは、念仏行者の臨終のときに仏さまが迎えてくれるということです。寺名の円明寺の”円明”と、阿弥陀如来の放つ光の”円明”をかけています。

円明寺で月の光を見て、阿弥陀如来の来迎を待ち焦がれるような気持ちで詠まれたのではないでしょうか。

「阿弥陀如来は私たちが臨終のときに迎えに来てくださるという。その阿弥陀如来の放つ光は、毎晩夜に月の光が輝くように明るく照っている。阿弥陀如来の光によって救われて極楽世界にたどり着きたい。」と詠まれています。

場所

公式サイト:なし

宿坊:なし

電話:089-978-1129

〒799-2656 愛媛県松山市和気町1-182

無料駐車場があります。

松山インターチェンジから国道33号線を松山市街方面へ向かい、南環状線・国道196号線を進み内宮交差点で左折し、直進すると右手にあります。

御朱印

画像がアップされるまで少々お待ちください。

歴史

「遍路」の文字が記された日本最古の銅板納札が保存されています。1924年(大正13年)、寺の本尊を安置している厨子に打ち付けられているをアメリカ人の巡礼者が発見しました。

慶安3年(1650)年と書かれてあり、縦24㎝、幅9.7㎝、厚さ1㎜で、破損のない納め札では現存最古で例のない銅板製です。特に注目なのが、初めて「遍路」の文字が記されている納め札ということです。

奉納者の樋口平人家次は、京都の「五智山 蓮華寺」の伽藍を再興して、「五智如来石仏」を造立したことで知られています。

ネコ

シカゴ大学のスタール博士が見つけたよ。

聖武天皇の勅願により、行基が本尊の阿弥陀如来像と脇侍の観世音菩薩像、勢至(せいし)菩薩像を彫像して安置し、七堂伽藍を備えた大寺として建立しました。当時は和気浜の西山という海岸にあったことから「海岸山(かいがんさん) 圓明密寺(えんみょうみつじ)」と名付けたそうです。

寺はのちに荒廃しましたが、弘法大師が諸堂を整備して再興し、四国霊場の札所としました。

鎌倉時代に入ると度重なる兵火で再び荒廃、元和年間(1615~1624)に地元の豪族・須賀重久が現在地に移築したと言われています。

1936年(寛永13年)には京都御室の覚深法親王からの命により、仁和寺の直属の末寺として再建され、寺号も現在の「円明寺」に改められました。

見どころ

【キリシタン石塔】1624~1644年(寛永年間)に造られたもので、十字架をイメージしたとされる高さ40㎝ほどの灯籠です。聖母マリアらしき姿も彫られており、キリシタン禁制の時代にこの地方には信者が多く、寺では隠れ信者の礼拝を黙認していたようです。

【左甚五郎作の龍】本堂の右下の鴨居にある5mほどの龍の彫り物です。行いが悪い人が見ると目が光ると言われています。

次の54番札所「延命寺」まで約38㎞(車で約1時間)です!

愛媛県

Posted by いけち