四国八十八ヶ所お遍路の旅。【54番札所】近見山 宝鐘院 延命寺(ちかみさん ほうしょういん えんめいじ)

2023年12月3日

記事内にプロモーションを含むことがあります。 当サイトの記事内では、アフィリエイト広告を掲載している場合があります。

弘法大師が七堂伽藍を整備した延命寺が建つ近見山(標高約244m)は、今治市街から北西の位置に眺めることができます。かつてはこの山頂の一帯に七堂伽藍を有し、鎌倉時代には学問の府としても栄えたといいます。

延命寺

本尊:不動明王

本尊真言:のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うん たらた かんまん

宗派:真言宗豊山派

ご詠歌

くもりなき 鏡の縁(えん)と ながむれば 残さず影を うつすものかな

鏡の縁の”えん”とは、「縁、円、延」にかけているのでしょうか。

「くもりなき鏡には縁がある。その鏡を眺めていると、私の姿を円鏡は残さず映しているのです。」と詠まれています。

場所

公式サイト:https://enmeiji.info/

宿坊:なし

電話:0898-22-5696

〒794-0081 愛媛県今治市阿方甲636

駐車場(冥加金制みょうがきん)

普通車30台冥加金 100円
マイクロバス・大型車6台冥加金 500円

今治インターチェンジから国道196号線を大西町方面へ向かい、明徳短大を右折後、県道38号線との交差点を左折したのち、自動車会館を右折してください。

御朱印

画像がアップされるまで少々お待ちください。

歴史

720年(養老4年)に桓武天皇の勅願により行基が、大日如来の化身とされる不動明王像を彫像して本尊とし開創したとされます。

810~824年(弘仁年間)に嵯峨天皇の勅命により、弘法大師が信仰と学問の中心道場として伽藍を再興し「不動院 円明寺」と名付け勅願所としました。しかし寺名が第53番札所と同じ名前で不便なため、明治以降に「延命寺」に改名されました。

1268年(文永5年)に華厳(けごん)宗の凝然(ぎょうねん)が寺の西谷の坊にこもり、仏教入門書と言われる『八宗綱要(はっしゅうこうよう)』を著述しました。「八宗」とは倶舎・成実・律・法相・三論・天台・華厳の各宗と新しく興った浄土宗のことで、上下2巻に渡って記されています。

その後、度重なる火災ににより焼失しているがその度に再興され、1727年(享保12年)に難を逃れた本尊と共に現在の近見山麓へ移転しました。

見どころ

寺には四国で2番目に古い、真念の道標が残されています。

【火伏せ不動尊】本尊であり、大日如来の宝冠をかぶった珍しい不動明王像です。幾度もの火災から逃れてきたことが、名前の由来になっています。

次の55番札所「南光坊」まで約4㎞(車で約15分)です!

愛媛県

Posted by いけち