四国八十八ヶ所お遍路の旅。【58番札所】作礼山 千光院 仙遊寺(されいざん せんこういん せんゆうじ)
仙遊寺は見晴らしの良い作礼山(標高約350m)の山頂近くに建ち、地元の人たちには「おされさん」と親しまれており、名前の通り仙人の伝説が残っています。
仙遊寺
本尊:千手観世音菩薩
本尊真言:おん ばざらたらま きりく
宗派:高野山真言宗
ご詠歌
たちよりて されいの堂に やすみつつ 六字を唱え 経を読むべし
「されいの堂」は山号の作礼山からきており、ここ仙遊寺をさします。「六字」とは”南無阿弥陀仏”のこと。
「仙遊寺に立ち寄り、南無阿弥陀仏と経を唱えながらしばらく巡礼の足を休めてから、次の札所にいくといいですよ。」と詠まれています。
場所
公式サイト:http://www.shikoku88-58senyuji.com/
宿坊:あり(50人・要予約)
電話:0898-55-2141
〒794-0113 愛媛県今治市玉川町別所甲483
駐車場(道路維持費として有料)
普通車 | 30台 | 400円 |
マイクロバス | 4台 | 1,000円 |
大型車 | 4台 | 2,000円 |
今治インターチェンジから国道196号線・317号線を経由して玉川町方面へ。
御朱印
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歴史
天智(てんじ)天皇の勅願により、当時の伊予国守だった越智守興(もりおき)の指揮の下、作礼山の山頂付近に堂宇を建てたのが起源とされています。本尊の千手観音菩薩像は天皇の念持仏として、海から上がってきた竜女が一刀三礼しながら彫って安置したと伝えられています。
竜宮から届けられたという伝説もあるとか。
かつて阿坊(あぼう)仙人という僧が40年に渡って寺にこもり、伽藍などを整えた後、718年(養老2年)に忽然と姿を消したと言います。寺名はこの阿坊仙人に由来しています。
弘法大師は四国霊場開創の折にこの地で修法をした際、病に苦しむ人々を救済しようと井戸を掘り、荒廃していた七堂伽藍を修復して再興しました。この井戸は現在も残っており、多くの諸病を救ったと伝えられています。
江戸時代には荒廃して本堂と12社権現だけとなっていたが、明治時代の初期に宥蓮(ゆうれん)上人が山主となり、多くの信者と共に再興に尽力して現在に至ります。
見どころ
【お加持の井戸】旧参道の脇に残るこの井戸は多くの病人を救ったと伝えられ、今でもあつく信仰されています。
【五輪塔】天智天皇ゆかりの五輪塔。日本最後の即身成仏として入定している、宥蓮上人を供養しています。
次の59番札所「国分寺」まで約8㎞(車で約30分)です!