四国八十八ヶ所お遍路の旅。【6番札所】温泉山 瑠璃光院 安楽寺(おんせんざん るりこういん あんらくじ)

2024年4月28日

記事内にプロモーションを含むことがあります。 当サイトの記事内では、アフィリエイト広告を掲載している場合があります。

ここ安楽寺には400年の歴史を有する、1番最初に始まった宿坊があります。古くから温泉の湧く地であり、現在も大師堂前から温泉が湧き出ています。

安楽寺

本尊:薬師如来

本尊真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

宗派:高野山真言宗

ご詠歌

かりの世に 知行争(ちぎょうあらそ)ふ むやくなり あんらく国の 守護(しゆご)をのぞめよ

はかなくて無情な現世こそが仮の世であって、仏教の教えではあの世こそが現実なのです。「知業」とは土地を支配するという意味です。

「この無情の仮の世の中で土地を争うことは無益なことです。浄土、極楽の守護を望まなければなりません。」と詠まれています。

場所

公式サイト:https://shikoku6.or.jp/

宿坊:あり(300人、温泉あり)

電話:088-694-2046

〒771-1311 徳島県板野郡上板町引野字寺ノ西北8

80台ほど停められる無料の駐車場があります。車で土成インターチェンジ出口を右折し、県道139号線経由で約5分です。

御朱印

歴史

815年(弘仁6年)、弘法大師が昔から温泉の湧き出る引野村に堂宇を建て温泉湯治の利益が伝え、薬師如来像を刻んで本尊として安置しました。難病に苦しんだ人々に、この温泉で湯治する功徳を説いたと伝わります。山号の「温泉山」と寺号の「安楽寺」はこの温泉に由来しています。

江戸時代には徳島藩により遍路をはじめ旅人に宿や食事を提供する「駅路寺」に指定されていました。

以来400年の歴史を持つ宿坊(宿泊施設)には現在も温泉の大浴場「安楽寺温泉弘法の湯」があり、遍路の疲れを癒しています。

現在の本尊は難病が治癒した参拝者が奉納した薬師如来像で、古来の本尊は胎内仏として納められています。

1962年(昭和37年)、難病の女性が安楽寺の住職の勧めによって、夫が付き添いお遍路の旅にでました。不思議なことに途中から歩けるようになり、病気も良くなりました。夫婦は現在の本尊の薬師如来像を奉納し、従来の本尊は胎内仏として納められました。

見どころ

本堂前の拝殿には弘法大師の一代記が彫刻されています。

【多宝塔】の内部は極彩色の仏画や彫刻で浄土を表現しており、京都大仏師の松本明慶作の五智如来が祀られています。

塔の周囲では基壇に四国八十八ヶ所の砂が埋められているので、外部を一周することで八十八ヶ所のお砂ふみができます。

【さかまつ】弘法大師お手植えと言われています。弘法大師が42歳の厄年の時に、青年猟師が猪と間違え放った弓矢から弘法大師を守ったと言われています。

次の7番札所「十楽寺」まで約1㎞(車で約5分)です!

徳島県

Posted by いけち