四国八十八ヶ所お遍路の旅。【60番札所】石鈇山 福智院 横峰寺(いしづちさん ふくちいん よこみねじ)
横峰寺は西日本の最高峰・石鎚山系(標高1982m)の中腹(750m)にあり、四国霊場のうちでは3番目の高地にあります。かつては「遍路ころがし」の最難所として知られていました。
昭和59年に林道が完成したので現在は境内から500m離れた駐車場まで車で行くことが出来ますが、冬季は道路が不通となり、大型バスは通年入れません。
横峰寺
本尊:大日如来
本尊真言:おん あびらうんけん ばざらだどばん
宗派:真言宗御室派
ご詠歌
たて横に 峰や山辺(やまべ)に 寺たてて あまねく人を 救ふものかな
一句に”横”、二句で”峰”、三句で”寺”で、寺名の横峰寺を表現しています。本尊の大日如来は密教の教主でもあり、その光が遍く(あまねく)照らすところから遍照(へんじょう)とも言われます。
「横峰寺は、縦横、峰や山辺に寺を建てるほど広いが、大日如来さまは人々をあたりくまなく照らし、お救いになっていることだろう。」と詠まれています。
場所
公式サイト:なし
宿坊:なし
電話:0897-59-0142
〒799-1112 愛媛県西条市小松町石鎚甲2253
駐車場があります。
伊予インターチェンジから国道11号線を西条方面へ。氷見交差点を過ぎたら県道142号線を右折し、バス停・横峰登山口で右折し直進するとあります。
御朱印
歴史
白雉2年に役行者が石鎚山の星ヶ森で修行をしていると、山頂付近に蔵王権現が現れたそうです。役行者はその姿を石楠花(しゃくなげ)の木に彫り、小堂を建てて安置したのが創建の起源とされています。
石鎚山は古くから山岳信仰の霊地であり、延暦年間には石仙上人(しゃくせんしょうにん)という行者が住んでいて、桓武天皇の脳病平癒を成就したことから、仙人は菩薩の称号を賜ったと伝えられます。
現在は山号を石鎚山としていますが、古くは本尊の大日如来にちなんで「仏光山」とされていました。
806~810年(大同年間)に弘法大師はこの寺で厄除けと開運祈願の星供養をしたとされ、この時にもやはり蔵王権現が現れたのを感得し、大師は堂宇を整備して霊場と定めました。
明治新政府の廃仏毀釈令により寺は廃寺となりましたが、明治42年にようやく復興されました。
見どころ
【本堂】神社風の権現造り。平安時代の金銅蔵王権現御正体像を祀っており、本尊の大日如来坐像とともに愛媛県指定の重要文化財です。
【星供大師】右手に剣、左手に星供の巻物を持っています。
次の61番札所「光圓寺」まで約14㎞(車で約50分)です!