四国八十八ヶ所お遍路の旅。【65番札所】由霊山 慈尊院 三角寺(ゆれいざん じそんいん さんかくじ)
三角寺は伊予最後の霊場であり、標高およそ360mの平石山の中腹にある桜の名所としても名高いお寺です。寺には安産を願う人とともに子宝を願う人が多く訪れています。
三角寺
本尊:十一面観世音菩薩
本尊真言:おん まか きゃろにきゃ そわか
宗派:高野山真言宗
ご詠歌
おそろしや 三つの角にも いるならば 心をまろく みだを念ぜよ
「由霊山(ゆれいざん) 三角寺」を「おそろしや 三つの角」と表しているのではないかと思います。山号の由霊山から幽霊を、三角から幽霊が額にまいている布を連想しました。「角(かど)」と”まろく”は「丸く」で対比させています。
「この寺には幽霊がいるのではないかと恐ろしい。三角寺に入るならば心を丸くし弥陀をひたすら念じなさい。」と詠まれています。
場所
公式サイト:なし
宿坊:なし
電話:0896-56-3065
〒799-0124 愛媛県四国中央市金田町三角寺甲75
有料の駐車場あります。
三島川之江インターチェンジから国道192号線を徳島方面へ。約200mで信号を右折し約4㎞の山道を登ると到着です。
御朱印
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歴史
聖武天皇の勅願により行基が、弥勒の浄土を具現化するために開創したと言われています。
815年(弘仁6年)、弘法大師が訪れて十一面観音像と不動明王を彫像して安置しました。そして三角の護摩壇を築いて21日間、国家の安泰と万民の福祉を記念して「降伏護摩の秘法」を修法したといわれています。
弘法大師がこの秘法を修めたのは三角寺だけです。この護摩壇の跡が庫裡と薬師堂の間にある「三角の池」の中の島として現存し、寺院名の由来ともなっています。
1795年(寛政7年)小林一茶が訪れ俳句を詠んだよ。
「これでこそ 登りかひあり 山桜」
天正の兵火により一部の堂宇を焼失しました。1849年(嘉永2年)に現在の本堂が再建され、昭和46年に修復が行われています。
本尊は、「開運厄除けの観音」、「安産子安の観音さん」として古くから信仰を集めています。
子宝に恵まれない夫婦は三角寺で「子宝杓子」を授かり、仲良く食事をすると子宝に恵まれるという言い伝えがあります。子どもを授かったのち、新しい杓子と授かった杓子を持ってお礼参りを行うのが習わしとなっています。
見どころ
【樹齢300年以上の桜の木】
【三角の池】周囲が10数メートルの池の中に三角形の島があり、弁財天が祀られている小さなお堂が建っています。
【薬師堂】
次の66番札所「雲辺寺」まで約23㎞(車で約30分)です!