四国八十八ヶ所お遍路の旅。【67番札所】小松尾山 不動光院 大興寺(こまつおざん ふどうこういん だいこうじ)
地元の人たちからは、山号から「小松尾寺(こまつおじ)」と呼び親しまれてきました。
大興寺
ご本尊:薬師如来
本尊真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
宗派:真言宗善通寺派
ご詠歌
植ゑ置(うえお)きし 小松尾寺を 眺むれば 法(のり)の教への 風ぞ吹きぬる
小さな松の木(小松)を、寺名の小松尾寺の”小松”にかけています。松は常緑であり、他の色に変わることがないので永久、不変であることの例えとしてつかわれます。「法のおしえ」とは仏の教えをさします。つまり松の常緑と仏の教えは色鮮やかで永久不変なのです。
「植えておいた小松ではないが、その小松尾寺の境内を眺めていると、仏様の教えの風が吹きわたっているよ。」と詠まれています。
場所
公式サイト:http://www.jit-net.biz/data/komatsuoji/index.html
宿坊:なし
電話:0875-63-2341
〒768-0101 香川県三豊市山本町辻4209
無料駐車場が20台あります。
大野原インターチェンジから高松方面へ。国道11号線・県道240号線・377号線を経由して観音寺市から山本町へ入ります。
御朱印
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歴史
742年(天平14年)、熊野三所権現(くまのさんしょごんげん)の鎮護(ちんご)のために、東大寺末寺として建立されたのが起源と言われています。場所は現在地より1kmほど北西にありました。
822年(弘仁13年)、弘法大師の巡錫を仰ぎ、嵯峨天皇の勅により再興されたと伝えられています。しかし長宗我部元親の兵火により一部を残して焼失、再建されたが再び焼失し、現在の本堂は1741年(寛保元年)に建立されたものです。
現在の大興寺の宗派は真言宗善通寺派ですが、天台宗と真言宗の2つが同じ境内で兼学された歴史を持っています。そのため天台宗の影響も大きく、本堂に向かって右側には天台大師堂があり、本尊脇侍(わきじ)は不動明王と毘沙門天という天台様式です。
見どころ
境内では年に一度、近所の有志により「ヒャッカうどん」が振舞われます。百葉(ひゃっか)と呼ばれる高菜の一種を使ったうどんで、遍路の日程を接待当日に合わせる常連もおり、大興寺の春の風物詩となっています。
【仁王門の金剛力士像】像高314㎝あり四国霊場最大です。県指定文化財で運慶の作と伝えられています。
【七日燈明】赤い蝋燭を本堂で7日間灯し続け祈祷していただけます。病気平癒、安産、良縁などの御利益があるとされています。
次の68番札所「神恵院」まで約10㎞(車で約20分)です!