四国八十八ヶ所お遍路の旅。【76番札所】鶏足山 宝幢院 金倉寺(けいそくざん ほうどういん こんぞうじ)

2023年11月19日

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金倉寺では訶利帝母(かりていも)、別名「鬼子母神」が信仰され、地元の人から「おかるてんさん」と呼ばれ親しまれてきました。子授け、安産の御利益があると人気です。

弘法大師の甥、「智証大師」の生まれた地でもあるよ。

金倉寺

本尊:薬師如来

本尊真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

宗派:天台寺門宗

ご詠歌

まことにも 神仏僧(しんぶっそう)を ひらくれば 真言加持(しんごんかじ)の 不思議なりけり

「神仏僧(しんぶっそう)」を「金仏倉(こんぶっそう)」と書く場合もあり、寺名の金倉寺を表しています。「加持」とは手に印を結び、口で真言を唱え、意に仏を感じる三密を行えば仏さまのご加護を受けることができるということです。

「金倉寺の寺名にかけて倉や、仏道の扉を開いてみたら、真言加持の霊験(れいげん)の不思議な力であふれていたよ。」と詠まれています。

場所

公式サイト:https://www.kagawa-konzouji.or.jp/

宿坊:なし

電話:0877-62-0845

〒765-0031 香川県善通寺市金倉寺町1160

有料の駐車場があります。

善通寺インターチェンジから県道33号線を通り観音寺市内方面へ。金蔵寺郵便局を左折すると駐車場があります。

御朱印

歴史

金倉寺は天台宗寺門派の開祖となった智証大師の誕生の地です。弘法大師の甥であり子どもの頃から賢いと評判だった智証大師は、2歳の時にはその体から後光が射すほどだったといわれています。

学生

子どもの頃は『日堂丸』と呼ばれていたよ。

5歳の時に訶利帝母(かりていも)鬼子母神と出会い、見守られながら仏道修行に励んだという伝説もあります。目の前に現れ「貴方は三光天の一人、明星天子であり、虚空菩薩像の仮の姿。貴方が将来仏門に入るなら私がずっと御守りしましょう。」と告げられたそうです。

『訶利帝母』はよその子どもを食べた罪でお釈迦さまに末子をとられ、子どもを失った母の辛さを教えられたのちに仏になった姿だとされています。

縁起によると、智証大師の祖父・和気道善(わけどうぜん)が774年(宝亀5年)に建立。「自在王堂」と呼ばれていましたが、851年(仁寿元年)11月に官寺となった際に、「道善寺」という名前になりました。

その後、帰朝した智証大師が唐の青龍寺にならって伽藍を造営し、薬師如来像を刻んで本尊に安置しました。

928年(延長6年)、醍醐天皇の勅命で地名の金倉郷にちなんで寺号が現在の「金倉寺」になりました。

見どころ

【訶利帝母堂】智証大師の成長を見守ったという訶利帝母を祀るお堂が、本堂の左手にあります。

【大師堂】智証大師と弘法大師の像が安置されています。ともに大師の称号を持っていて、「讃岐の五大師」に数えられています。

次の77番札所「道隆寺」まで約5㎞(車で約10分)です!

香川県

Posted by いけち