四国八十八ヶ所お遍路の旅。【77番札所】桑多山 明王院 道隆寺(そうたざん みょうおういん どうりゅうじ)

2023年12月3日

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道隆寺は「目なおし薬師」としても知られ、眼病の平癒祈願に多くの人が訪れ、「目」と書いた札を奉納しています。

道隆寺

本尊:薬師如来

本尊真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

宗派:真言宗醍醐派

ご詠歌

ねがいをば 仏道隆(ぶつどうりゅう)に 入(いれ)はてて 菩提(ぼだい)の月を 見まくほしさよ

「仏道隆」は仏道隆盛という言葉と寺名から、仏道が隆盛な道隆寺という意味でしょう。「菩提」は迷いを断ち切り得た悟りの知恵、「月」は真如(あるがまま)の月。本来備わっている心を清浄な月に例えたものです。

「仏道隆盛の道隆寺に願いを入れて、迷いをたちきった悟りの象徴ともいえる清らかな月をみたいものです。」と詠まれています。

場所

公式サイト:なし

宿坊:なし

電話:0877-32-3577

〒764-0022 香川県仲多度郡多度津町北鴨1-3-30

無料の駐車場があります。

善通寺インターチェンジから多度津町市街地へ。

御朱印

歴史

712年(和銅5年)、領主の和気道隆(わけみちたか)が桑の木で小さな薬師如来像を彫造し、草堂を建てたのがはじめとされます。山号の桑多山(そうたざん)もここに由来しています。

道隆は周囲が5m近くある桑の巨木が、夜ごと妖しい光を放っているのを見ました。この光を怪しんで矢を射ると、女の悲鳴がして乳母が倒れ亡くなっていたそうです。嘆き悲しんだ道隆はその桑の木で仏像を彫り草堂に安置して供養したという言い伝えがあります。

807年(大同2年)、道隆の子の和気朝祐(ちょうゆう)は唐から帰朝した弘法大師に懇願して、90㎝ほどの薬師如来像を彫像してもらい、その胎内に父・道隆の像を納めて本尊としました。

その後、朝佑が第二世住職となり私財で七堂伽藍を建立、寺名は創建した父の名前から「道隆寺」としました。

第三世住職は弘法大師の実の弟にあたる真雅僧正(法光大師)が継いで二十三坊を建立し、第四世には智証大師がなり五大明王と聖観世音菩薩像を彫像して護摩堂を建立しました。

次の第五世の理源大師(聖宝)の代には、道隆寺は「宝祚祈願所」となっています。

見どころ

【潜徳院殿堂】本堂の左裏手にあり、京極左馬造(さまぞう)の墓所で眼病にご利益があるとされています。左馬造は盲目でしたが薬師如来の霊験で視力を回復し、御典医として活躍しました。

【本堂と観音像】西国、秩父、坂東の百観音のほかにも、観音霊場の名高い各地の本尊、他にも様々な観音像など255体が建っています。

次の78番札所「郷照寺」まで約8㎞(車で約15分)です!

香川県

Posted by いけち