四国八十八ヶ所お遍路の旅。【82番札所】青峰山 千手院 根香寺(あおみねざん せんじゅいん ねごろじ)

2023年11月19日

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根香寺は青峰・黄峰・赤峰・白峰・黒峰からなる五色台の主峰の青峰山中にあり、標高365mの場所に建っています。

青峰山は牛鬼(うしおに)が棲んでいたという言い伝えがあります。牛鬼の絵は魔よけの御守りとして親しまれています。

根香寺

本尊:千手観世音菩薩

本尊真言:おん ばざらたらま きりく そわか

宗派:天台宗

ご詠歌

宵の間の 妙降る霜の 消えぬれば 後こそ鉦(かね)の 勤行(ごんぎょう)の声

「夜通し消えることなくかろうじて残っていた霜が早朝になると消えてしまった。境内では霜が消えた後には、鉦の打つ音や勤行の声が響き渡っている。」と詠まれています。

場所

公式サイト:なし

宿坊:なし

電話:087-881-3329

〒761-8004 香川県高松市中山町1506

無料の駐車場があります。

高松西インターチェンジから五色台方面へ。

御朱印

歴史

五色台に金剛界曼荼羅の五智如来(金剛界五仏)を感得した弘法大師は、青峰を密教修行の地として「花蔵院」を建立。

のちに大師の甥・智証大師が四国を巡礼していた時に、巨大な欅の下に白い猿を連れた山の鎮守である一之瀬明神に出会い、「この地にある毘沙門谷・蓮華谷・後夜谷に道場を作り、蓮華谷の木で観音像を作りなさい」とのお告げを受け、蓮華谷の木で千手観世音像を彫造し「千手院」を建てて安置しました。

この霊木の切り株から芳香を放ち続けたことから「花蔵院」「千手院」を総称して根香寺と名付けられたと言われています。

根香寺は後白河天皇の帰依も厚く隆盛を極めました。のちに高松藩主らにより再興され、この時に天台宗へ改宗されました。

むかし青峰山には人間を食べる恐ろしい怪獣、牛鬼(うしおに)が棲んでいました。村人は弓矢の名人の山田蔵人高清(やまだくらんどたかきよ)に頼んで退治してもらうことにしました。

しかし山に入れど、なかなか牛鬼が現れません。そこで高清は根香寺の本尊に、「断食して祈りますので、どうか牛鬼を退治させてください」と、願かけをしました。

すると21日目の満願の暁に牛鬼が現れ、口の中に矢を命中させました。逃げる牛鬼を追うと2kmほどの西の定ヶ渕で死んでいるのを発見し、高清は牛鬼の角を切り寺に奉納したそうです。

その角は今でも寺に保管されています。(非公開)

山田蔵人高清のお墓は、塩江町に残されています。

見どころ

【五大尊像】納経所左。弘法大師の開基ゆかりの五大明王。不動明王・軍茶利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王。

【万体観音】本堂前の凹字型回廊に、全国の信者が奉納した約三万三千体の観音像が並んでいます。

【牛鬼の像】山門近くの茂み内。伝説に出てくる牛鬼が鬼気迫る面持ちで建っています。

次の83番札所「一宮寺」まで約15㎞(車で約30分)です!

香川県

Posted by いけち