四国八十八ヶ所お遍路の旅。【9番札所】正覚山 菩提院 法輪寺(しょうかくざん ぼだいいん ほうりんじ)
法輪寺は四国霊場で唯一、釈迦が入滅した姿を現すを涅槃像を本尊として安置しているお寺です。
法輪寺
本尊:涅槃(ねはん)釈迦如来
本尊真言:のうまく さんまんだ ぼだなん ばく
宗派:高野山真言宗
ご詠歌
大乗の ひばうもとがも ひるがへし 転法輪(てんほうりん)の 縁とこそきけ
「転法輪のえん」とは、真理をとくゆかりを意味します。「法輪」は仏の教えです。
「大乗は誹謗や過ちも翻して、大乗とか小乗とかを批判せずに、仏教の教えを知るべきです。」と詠まれています。
大乗仏教派は、上座仏教と言われる派に対して小乗として批判していた歴史があります。しかし源は同じで争うことに意味はないし、誹謗することをとがめたのではないでしょうか。
場所
公式サイト:無し
宿坊:なし
電話:088-695-2080
〒771-1506 徳島県阿波市土成町土成字田中198-2
50台ほど停められる無料の駐車場があります。土成インターチェンジ。
御朱印
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歴史
もとは「白蛇山法林寺」と号し、現在地の北約4㎞の山間の法地ヶ渓(ほうじがたに)にありました。壮大な伽藍を誇っていたと伝えられています。焼失した際に礎石や焼土が残っており遺跡として残っています。
815年(弘仁6年)、弘法大師がその地で白蛇に出会い、白蛇が仏法の守護神であることから釈迦の涅槃像を手ずから彫って開基しました。白蛇は仏の使いと昔から言われていました。
1582年(天正10年)、土佐の長宗我部元親の兵火で伽藍を焼失しますが、江戸時代初期に現在の地に再建され、「正覚山法輪寺」と改められました。山号と寺名は、当時の住職が転法林で悟りをひらいたことを由来としているようです。
1859年(安政6年)にも鐘楼堂以外は全焼しています。(これは村人が浄瑠璃の稽古をしていた際に堂内から出火)明治時代に再建されたものが現在の堂塔になります。
足の悪い参拝者が参道の途中で急に足が軽くなり歩けるようになったという言い伝えから、健脚祈願の人が絶えません。
本尊は5年に一度開帳されます。(前回は2020年だったので2025年でしょうか。)寺宝には高野山奥の院で入定されている御衣替えの恒例にちなみ、明治天皇が法輪寺に下賜された「弘法大師御御衣」が伝えられています。
見どころ
【本堂】には多くのわらじの御守りが奉納されています。度重なる焼失から、現在の本堂は明治時代に再建されたものです。
次の10番札所「切幡寺」まで約5㎞(車で約15分)です!