四国八十八ヶ所お遍路の旅。【12番札所】摩廬山 正寿院 焼山寺(まろさん しょうじゅいん しょうさんじ)
焼山寺
本尊:虚空蔵菩薩
本尊真言:のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか
宗派:高野山真言宗
ご詠歌
後の世を 思えば恭敬(くぎょう) 焼山寺 死出(しで)や三途(さんず)の 難所(なんじょ)ありとも
焼山寺に「くぎょうしよう」をかけています。
「後の世を思えば焼山寺で虚空蔵菩薩を敬い、困難があるならばそれを乗り越えてでも死出の三途の川を越えて極楽の世界に行きたいものです。」と詠まれています。
場所
公式サイト:なし
宿坊:あり(30人・要予約)
電話:088-677-0112
〒771-3421 徳島県名西郡神山町下分字中318
70台ほど停められる大きな駐車場があります。
普通車 | 300円 |
ワゴン車 | 500円 |
大型車 | 1,000円 |
御朱印
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歴史
焼山寺は標高938mの焼山寺山の中腹(8合目)にあります。現在は車道も通じていますが、藤井寺から焼山寺への道は難所として知られ「遍路ころがし」と呼ばれました。四国霊場で2番目に高い山岳札所です。
開創は飛鳥時代の役行者(えんのぎょうじゃ)とされ、山を開いて蔵王権現を祀ったのが寺の始まりとされています。古くから修行道場の場となります。
しかし言い伝えではこの地には神通力を持つ大蛇が棲み、火を吐いて村人を困らせていました。(大雨や台風をおこしたりもしたらしい。)
訪れた弘法大師を大蛇は全山を焼いて阻むが、弘法大師は摩盧(水輪の意)の印を結び真言を唱えながら前進します。火はみるみる衰えていったといいます。大蛇は山頂近くの岩窟で姿を現しましたが、弘法大師は虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)の加護により蛇を岩窟に閉じ込めました。
三面大黒天(正面が大黒天、右面に毘沙門天、左面に弁財天)を彫り岩窟の上に安置したところ、天変地異もなくなりました。弘法大師は、被害を受けていた村人の大衆安楽、五穀豊穣を祈り、4尺5寸の虚空蔵菩薩を刻んで本尊としました。
見どころ
【三面大黒天】中央が大黒天、右面が毘沙門天、左側に弁財天の像があります。
【杖杉庵(じょうしんあん)】四国遍路の元祖、衛門三郎(えもんさぶろう)が弘法大師とようやく巡り会い、最期を迎えたと伝えられる地に建てられたお堂です。焼山寺境内から車道を1.6㎞ほど下った所にあります。衛門三郎が使っていた杖を、弘法大師が墓標代わりに立てたところ大きな杉に育ったと伝わったところから、杖杉庵という名で呼ばれています。(現在の杉は2代目)
次の13番札所「大日寺」まで約30㎞(車で約1時間)です!