四国八十八ヶ所お遍路の旅。【14番札所】盛寿山 延命院 常楽寺(せいじゅざん えんめいいん じょうらくじ)

2023年4月20日

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常楽寺は四国霊場で唯一、弥勒(みろく)菩薩を本尊とするお寺で、むき出しの岩盤が作る独特の景観です。本堂の手前に立つ「アララギの霊木」は、糖尿病平癒に霊験があると言われています。

常楽寺

本尊:弥勒(みろく)菩薩

本尊真言:おん まい たれいや そわか

宗派:高野山真言宗

ご詠歌

常楽の 岸にはいつか 到らまし 弘誓(ぐぜい)の船に 乗りおくれずば

「常楽」とは苦しみが無く安楽であることを意味し涅槃を意味します。常楽寺の地形の特徴である”流水岩の庭”を「常楽の岸」とする表現であらわしています。「弘誓」とは仏さまが私たちを苦しみから救い、成仏させようとする誓いをさします。

「仏さまは私たちを乗せて生死の海を渡り、すばらしいあの世に導いてくれます。その船に乗り遅れなかったら、苦のない涅槃の世界の岸にいつかは到達することでしょう。」と詠まれています。

場所

公式サイト:なし

宿坊:なし

電話:088-642-0471

〒779-3128 徳島県徳島市国府町延命606

駐車場

普通車10台無料

藍住インターチェンジから県道1号線を徳島方面へ。国道192号線と合流したら石井町方面へ。

御朱印

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歴史

815年(弘仁6年)、弘法大師がこの地で真言の秘法の修行していた時に、弥勒菩薩が多くの菩薩を従えて来迎しました。弘法大師はすぐにそばの霊木に弥勒菩薩像を彫って本尊とし、堂を建てました。

弘法大師の甥の真然僧正(しんねん)や祈新(きしん)上人により伽藍が整い、室町時代には阿波守護大名の祈願所にもなりました。

天正年間(1573~1592)の兵火で焼失。江戸時代初期、徳島藩主の蜂須賀家が復興させました。

1818年(文化15年)、今はため池がある低地の谷地から石段を50段登った現在の、流水岩の庭の近くに移動しました。

見どころ

【アララギの霊木・アララギ大師】本堂右側に繁る樹周8m、高さ10mの巨木アララギ。枝分かれした股に小さな大師石像が祀られ、「アララギ大師」と呼ばれて親しまれています。

弘法大師が糖尿病に苦しむ老人に煎じて飲ませた、イチイの木を挿して育ったという言い伝えがあります。

【流水岩の庭】風雪による浸食で地面の岩が波打つようになり、岩盤がむき出しの境内は奇形な岩盤が重なっており、流水岩の庭と呼ばれています。

【常楽園】四国霊場唯一の寺が運営する児童養護施設です。昭和30年に戦争孤児のための社会福祉施設として設立されました。

次の15番札所「国分寺」まで約1㎞(車で約5分)です!

徳島県

Posted by いけち