四国八十八ヶ所お遍路の旅。【19番札所】橋池山 摩尼院 立江寺(きょうちざん まにいん たつえじ)
立江寺はお遍路さんからは関所寺として恐れ敬われる一方、境内の子授地蔵は「子安の地蔵尊」「立江の地蔵さん」として親しまれています。安産祈願でも人気のお寺で訪れる人が絶えません。
立江寺
本尊:延命地蔵菩薩
本尊真言:おん かかかび さんまえい そわか
宗派:高野山真言宗
ご詠歌
いつかさて 西のすまいの わがたちへ 弘誓(ぐぜい)の舟に のりていたらん
「西のすまいの」は西方の極楽浄土をさしています。「弘誓(ぐぜい)のふね」は生死の苦海を渡って涅槃の彼岸に渡らせる仏の救いを、船に例えているものと考えられます。
「いつか西の住まいである立江寺に来て、私たちを乗せて生死の海を渡す菩薩さまの本願によって、西方にあるという極楽浄土の世界に行ってみたいものだ。」と詠まれています。
この時代、菩薩の本願を信じて船で西を目指し亡くなっていった人は多いといいます。
場所
公式サイト:https://www.tatsueji.com/
宿坊:あり(200人)
電話:0885-37-1019
〒773-0017 徳島県小松島市立江町字若松13
駐車料金
普通車 | 30台 | 300円 |
マイクロバス | 5台 | 1,000円 |
大型バス | 6台 | 1,000円 |
御朱印
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歴史
四国八十八ヶ所霊場には各県に「お大師さまの審判を受け、邪心のある遍路は先に進めない」とされる関所寺があります。ここは阿波の関所であり、四国八十八ヶ所の根本道場として「四国の総関所」とも呼ばれています。
聖武天皇の勅願寺として創建され、行基が光明皇后の安産を祈り開基しました。念持仏として一寸八分(約5.5㎝)の金の延命地蔵菩薩(子安の地蔵さん)を本尊として安置されました。
その後、弘法大師が現れてあまりにも小さな本尊が後世に失われてしまうのではないかと心配し、六尺(約1.9m)の延命地蔵像を彫り、金の地蔵を胎内に納めました。寺名が「立江寺」とされたのもこの時期です。当時は現在地から西に400mほど山寄りの景勝地にありました。
天正の兵火では壊滅的な打撃を受けたが、本尊は無事に難を逃れることができました。阿波初代藩主の蜂須賀家政の庇護を受けて現在の地に再建されました。
見どころ
【肉付き鐘の緒の黒髪堂】、【白鷺橋】
【本堂】昭和52年に再建された花鳥風月が描かれた286枚の格天井画は、東京芸術大学の教授等によって描かれ、観音堂の絵天井とともに文化財として高く評価されています。
次の20番札所「鶴林寺」まで約14㎞(車で約30分)です!