四国八十八ヶ所お遍路の旅。【第1番札所】竺和山 一乗院 霊山寺(じくわざん いちじょういん りょうぜんじ)

2024年4月28日

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四国八十八ヶ所の出発点である阿波の国(徳島県)は「発心の道場」と呼ばれ、仏教用語の発心とは「自分も含めて全ての人が悟りを得るまで修行を続ける決意をすること」を意味しています。

霊山寺は「一番さん」の名で親しまれてきました。弘法大師と同行二人の旅はここから始まります!

霊山寺

本尊:釈迦如来

本尊真言:のうまく さんまんだ ぼだなん ばく

宗派:高野山真言宗

ご詠歌

霊山の 釈迦のみ前に めぐりきて よろずの罪も 消え失せにけり

お釈迦様が説法をしたという、霊鷲山(りょうじゅせん)にゆかりのある霊山寺のご本尊の前に来ることで、私たちの多くの罪も消えてしまったことに感動を覚えるという歌です。

場所

公式サイト:無し

宿坊:なし

電話:088-689-1111

〒779-0230 徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126

駐車場代は無料で普通車100台ほど停められる駐車場があります。

藍住インターチェンジから、県道1号線を板野町方面へ進み、次に県道12号線を鳴門市方面へ走ると左手が霊山寺です。

御朱印

歴史

729年~749年、聖武天皇の勅願により行基が開基しました。行基は諸国を巡って仏法を説き、数多くの寺院、溜池、橋、布施屋(旅行者の宿泊所)などを作り、東大寺の大仏造営に尽力し最初の大僧正(だいそうじょう)となった高僧です。

815年(弘仁6年)、霊場を開くために四国を訪れた弘法大師が、この寺で説法している老僧を僧侶たちが取り囲み熱心に耳を傾けている様子を見て、弘法大師は釈迦が説法を行った天竺の霊鷲山(りょうじゅせん)の情景を思い出したそうです。

そして天竺(インド)の霊山を和(日本)に移すという意味で「竺和山(じわくざん)霊山寺(りょうぜんじ)」と名付け、釈迦如来を刻んで本尊として安置しました。 

霊山寺を霊場の第1番札所に定め、四国霊場の開設と成就を祈願しました。阿波三大坊の一つとして僧侶が集まり修行する場として栄えました。

本尊の前に納められた身の丈14㎝余りの銅造の釈迦誕生仏は、白鳳時代の作で弘法大師の念持仏(ねんじぶつ)だったといいます。

1582年(天正10年)、土佐の長宗我部元親の阿波侵攻の際の兵火により堂塔を焼失しましたが、江戸時代には徳島藩三代藩主・蜂須賀光隆(はちすかみつたか)が再興しました。

再び1891年(明治24年)、本堂と多宝塔を除く堂宇を再び焼失。その後の復興の努力により現在のような美しい寺院になりました。

見どころ

第1番札所の為、境内の売店では遍路用品がそろっています。

・【明治の庭】、【大師池】

【多宝塔】1394~1428年に建てられたと伝わる多宝塔の中には、五智如来像が祀られています。

【縁結び観音】水でお清めしながら祈ることで、功徳が得られるといわれています。

男女の縁だけではなく、「健康との縁」「仕事との縁」「幸せとの縁」など色々な縁にご利益があるとされています。

次の2番札所「極楽寺」までは約1㎞(車で5分)です!

徳島県

Posted by いけち