四国八十八ヶ所お遍路の旅。【20番札所】霊鷲山 宝珠院 鶴林寺(りゅうじゅざん ほうじゅいん かくりんじ)

2023年10月28日

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鶴林寺は標高約550mの山の尾根に建ち、焼山寺に次ぐ難所として知られています。「お鶴さん」と親しまれるお寺です。

鶴林寺

本尊:地蔵菩薩

本尊真言:おん かかかび さんまえい そわか

宗派:高野山真言宗

ご詠歌

しげりつる 鶴の林を しるべにて 大師ぞいます 地蔵帝釈(じぞうたいしゃく)

 「鶴の林」とは沙羅双樹、または仏の涅槃を意味します。「地蔵帝釈」は地蔵菩薩が地獄で苦しむものをを救う仏であることと、帝釈天(たいしゃくてん)も閻魔(えんま)大王の代仏なので、その二仏を並べて表しています。

「沙羅双樹の木々が茂っている林を道しるべに弘法大師は訪れ、ここで地蔵菩薩、帝釈天のおそばで修行をかさねておられます。」と詠まれています。

場所

公式サイト:なし

宿坊:なし

電話:0885-42-3020

〒771-4303 徳島県勝浦郡勝浦町生名鷲ヶ尾14

鶴林寺に着くまでには険しい山道を車で走ることになります。狭いところもあり、高所恐怖症の私には運転は厳しい道でした。

旦那さんが運転をしてくれて普通車でも通れます。

駐車場があります。(志納金制)

私が車で行った際にはそれらしい表示が見当たらず、無料で停めさせてもらいました。もしかしたら納経所で申し出て、お金を支払ったほうがよかったのかもしれません。そのお金でトイレなどを管理できるわけですからね。

御朱印

歴史

798年(延暦17年)、桓武天皇の勅願により弘法大師が創建しました。

弘法大師は修行の折に、山中で雌と雄の鶴が翼を広げて老杉に舞い降り、小さな黄金の地蔵菩薩を守るのを目にしました。感激した弘法大師は近くにあった霊木で高さ90㎝ほどの地蔵菩薩像を彫り、その胎内に鶴が守護した金の5.5㎝ほどの地蔵菩薩を納めて本尊としました。

さらに境内の山並みが釈迦が説法をした天竺(てんじく)の霊鷲山(りょうじゅせん)に似ていたため、山号を霊鷲山、寺名を鶴林寺にしたといいます。鶴が舞い降りたと伝わる杉の木が今も生い茂っています。

平城天皇、嵯峨天皇、淳和天皇と歴代天皇の帰依が篤く、源頼朝や義経、三好長治、蜂須賀家政などの武将にも深く信仰され、寺は大きく栄えました。天正の兵火でも山頂の難所にあるため難を逃れています。

見どころ

【三重塔】1817年(文化14年)に着工、1827年(文政10年)に上棟されました。初重は「疑宝珠」、二重は「はね」、三重は「逆蓮柱」を用いて固めています。

設計図面も現存しており、徳島県唯一の三重塔として県の重要指定文化財です。

【丁石(ちょういし)】この遍路道には21ヶ所の石柱が建っていて、「丁石」と呼ばれています。本堂を起点に室町時代の丁石が11基(応安、永和、明徳の元号が彫られている)。

遍路道は山裾よりおよそ4㎞で、登るのに1時間半ほどかかります。

次の21番札所「太龍寺」まで約10㎞(車で約20分)です!

徳島県

Posted by いけち