四国八十八ヶ所お遍路の旅。【23番札所】医王山 無量寿院 薬王寺(いおうざん むりょうじゅいん やくおうじ)
薬王寺は弘法大師が42歳の時に厄除けを祈願したと伝わる霊場で、厄除けの寺として有名です。ウミガメの産卵地として有名な日和佐駅から、薬王寺に続く石段を登ります。石段の下には経文が埋められているそうです。
薬王寺
本尊:薬師如来
本尊真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
宗派:高野山真言宗
ご詠歌
皆人の 病みぬる年の 薬王寺 瑠璃の薬を あたえましませ
「瑠璃の薬」は薬師如来が左手に持っている薬を入れる壺をさしています。
「みな人は厄年になると病むといいます。薬王寺ご本尊の薬師如来さま、病んだ人に瑠璃壺の中のお薬をお与えくださり、どうか私たちの苦悩を取り除いてください。」と詠まれています。
場所
公式サイト:https://yakuouji.net/
宿坊:なし
電話:0884-77-0023
〒779-2305 徳島県海部郡美波町奥河内字寺前285-1
350台ほど停められる無料の駐車場があります。
御朱印
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歴史
聖武天皇の勅願により行基が開創したとされています。
815年(弘仁6年)、弘法大師が42歳の時に自身だけではなく世の人々の厄除けを願い、厄除薬師如来像を刻んで本尊にしたそうです。
平城(へいぜい)、嵯峨、淳和の三代の天皇の信仰があつく、厄除けの祈願寺として隆盛しました。
1188年(文治4年)の火災の際に、本尊が光を放ちながら飛び、奥の院の玉逗子山(たまずしやま)に避難したと言われています。
のちに伽藍を再興し新しい薬師如来像を本尊にすると、もとの本尊が奥の院から飛んで戻ってきたために本尊が二体あります。一体は「後ろ向き薬師」と呼ばれ本堂の裏側から拝みます。
見どころ
【瑜祇塔(ゆぎとう)】
昭和38年に建立。高さ29mの楼閣。
瑜祇塔は真言宗所依の経典です。教理を形であらわしたものであり、
「世の中のものはみな二つの相対したものから出来ているが、これが一つになることによって世界の平和や幸福の基礎が説かれている。天と地が融合して万物が豊かとなり・・・・」
天と地の和合を説く『瑜祇経』の教えに基づき、屋根に金剛智慧を表す五柱の相輪が立っています。
周囲に胎蔵の理論の表示である八柱を立て、これが不二を示すように上方が四角、下方が円筒塔で一重の塔です。
【厄坂】本堂に向かう石段は女厄坂が三十三段、男厄坂が四十二段あり、さらに本堂から瑜祇塔(ゆぎとう)へ六十一段の還暦厄坂があります。
次の24番札所「最御崎寺」まで約75㎞(車で約2時間)です!