四国八十八ヶ所お遍路の旅。【17番札所】瑠璃山 真福院 井戸寺(るりざん しんぷくいん いどじ)
弘法大師ゆかりの「面影(おもかげ)の井戸」がある札所です。井戸寺の本尊は全国的に稀少な七仏薬師如来で、七難即滅、七福即生などの開運信仰があります。
井戸寺
本尊:七仏薬師如来
本尊真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
宗派:真言宗善通寺派
ご詠歌
面影(おもかげ)を うつしてみれば 井戸の水 結べば胸の あかやおちなん
「垢(あか)」は仏教では煩悩をのことをいいます。
「井戸寺の井戸に私の顔のかたちをたまたまうつしてみた。そして手で水をすくうと私の胸の中の垢が手から流れ落ちて、きっと煩悩も井戸の水によって流されてしまうことだろう。」と詠まれています。
場所
公式サイト:なし
宿坊:なし
電話:088-642-1324
〒779-3118 徳島県徳島市国府町井戸北屋敷80-1
30台ほど停められる駐車場があります。(A.M.7:00~P.M.17:00)
藍住インターチェンジから県道1号線を蔵本町方面へ。
御朱印
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歴史
天武天皇が勅願道場「妙照寺」として創建しました。八町四方と広い敷地に、七堂伽藍のほかに末寺十二坊を誇り壮大な寺院として隆盛を極めました。
本尊とする七体の薬師如来像は聖徳太子の作であり、脇侍の日光・月光菩薩像は行基の作と伝わっています。
815年(弘仁6年)、弘法大師がこれらの尊像を見るために立ち寄った際に、自らも高さ約1.9mの十一面観音像を彫って安置しました。この像は右手に錫杖、左手に蓮華を挿した水瓶を持ち、国の重要指定文化財です。
またこの村が水不足に悩むことを知った弘法大師が、錫杖(しゃくじょう)で地面を掘ると清水が湧き出たことから、地名を「井戸村」、寺名を「井戸寺」に改めました。今でも境内には井戸を祀るお堂があります。
1362年(貞治元年)、細川頼之の兵乱で堂宇を焼失。さらに1582年(天正10年)にも、三好存保と長宗我部元親の戦いで焼失しています。1661年(万治4年)に本堂が再建されました。
見どころ
【仁王門】朱塗りの仁王門は、阿波10代藩主の蜂須賀重喜が大谷別邸から移築し寄進したものです。
【日限大師】石造りの像で、別名「水大師」とも呼ばれています。
【面影の井戸】境内にはこの井戸が残り、覗いて自分の姿が映れば息災、映らなければ注意すべしと信じられています。
次の18番札所「恩山寺」まで約14㎞(車で約1時間)です!