仏像の特徴。手には水かきで偏平足で宙を歩ける?
仏像のモデルはお釈迦様です。
頭部
頭
ほとんどの如来像に、頭頂部にぽっこりとしたこぶのようなものが見られます。(大日如来は除く)
これを肉髻(にっけい)と呼びます。
人間よりも多く智慧が詰まっているということを、象徴して表現していると言われています。
如来の髪の毛は濃い青色で、小さい巻貝のように渦巻いています。
これを螺髪(らはつ)と呼びます。
螺髪はお釈迦様が出家の為に髪の毛を切り落とした時に、髪の毛がカールしたことを表していると言われています。
耳、首
耳が大きいのは、多くの悩める人々の声を全て聞き取るためです。耳たぶが大きいのも特徴。
喉には三道(さんどう)と呼ばれる、三本の筋があります。
三道にはいろいろな意味があるとされています。
顔
眉間には白毫(びゃくごう)と呼ばれる、小さな突起が付いています。
これは一丈六尺の長い白毛が右巻きにカールしたもので、ここから常に光を放っていました。
まつ毛は長く、目は大きく青色をしています。
歯は40本もあり、舌は顔全体を覆えるほどの幅と長さがあったとされています。
これは多くの人を救うために説法をしているうちに、どんどん長さと幅が伸びていったそうです。
手
お釈迦様はたくさんの人を救うために手を差し伸べているうちに、腕がどんどん長くなり膝の下まで届くようになったそうです。
指は長くて美しく、赤ちゃんの手のように柔らかくふっくらしています。
指の間には水かきのような薄い膜が付いて、これは縵網(まんもう)と呼ばれます。
人々を救いもらすことがないように、第一関節のあたりから膜ができたそうです。
足
お釈迦様の足は幅広・甲高・偏平足だったと言われています。
足の甲は高くふっくら盛り上がっていて、足幅が広くて丸みを帯び、足の裏が真っ平らで土踏まずがありません。
足は付け根から足首までストンとしていて、くびれはなく大根足であったそうです。
足のサイズが一説によると70㎝もあり、指やかかとに様々な模様が付いています。
お釈迦様が説法のために石の上に立たれると、石にはこの模様が残ります。これは仏足石(ぶつそくせき)と呼ばれています。