四国八十八ヶ所お遍路の旅。【16番札所】光耀山 千手院 観音寺(こうようざん せんじゅいん かんおんじ)

2023年4月20日

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観音寺は山門をくぐるとすぐに本堂という小さな境内です。

観音寺

本尊:千手観世音菩薩(秘仏)

本尊真言:おん ばざらたらま きりく そわか

宗派:高野山真言宗

ご詠歌

忘れずも 導きたまえ 観音寺 西方世界(さいほうせかい) 弥陀(みだ)の浄土(じょうど)へ

浄土思想と弥陀という言葉から阿弥陀如来が本尊だと一見思いますが、千手観世音が本尊です。このような不一致はご詠歌ではよく見られるようです。

「観音寺の千手観音さま、私たちを西方にあるという弥陀の世界へ忘れないでお導きください。」と詠まれています。

場所

公式サイト:なし

宿坊:なし

電話:088-642-2375

〒779-3123 徳島県徳島市国府町観音寺49-2

駐車場(A.M.7:00~P.M.17:00)

普通車6台無料
マイクロバス1台無料

藍住インターチェンジから県道1号線を徳島方面へ。国道192号線と合流したら石井町方面へ。看板に沿って県道123号線へ進んでください。

御朱印

画像がアップされるまで少々お待ちください。

歴史

741年(天平13年)、聖武天皇が国分寺建立の詔を出した際、勅願道場として創建されたと伝えられる古刹です。かつての阿波国の中心地であると考えられている立地に建立されました。

816年(弘仁7年)、弘法大師が逗留し、本尊の千手観音像と脇侍として鎮護国家のための毘沙門天像(びしゃもんてんぞう)、悪魔降伏のための不動明王像を刻んで安置しました。寺名が定められたのもこの時期です。

天正の兵火により焼失しましたが、江戸時代の1659年(万治2年)住持の宥応(ゆうおう)法師の願いで藩主の蜂須賀家が再建したものが現在の建物です。

大正2年、盲目の男性が両親に連れられて、ここ観音寺を参拝しました。本尊のご利益によってなんと目が見えるようになり、お礼に松葉杖を奉納した話が語り継がれています。

見どころ

【奉納額】炎に包まれている女性が描かれている明治時代に実際にあったという話の額が、本堂の内部に掲げられています。

1884年(明治17年)、淡路の女性がお遍路の途中にここ観音寺で、濡れた白衣を焚火で乾かしていたところ、火が燃え移ってしまい火傷をおってしまいました。女性はかつて燃えた薪で姑を叩いていじめたことがあり、その戒めが自分に返ってきたのだと悟り反省し、額を奉納しました。

【夜泣き地蔵】大師堂の横に祀られた夜泣き地蔵は、子どもの夜泣き封じにご利益があると言われています。子どもの成長を願う親から何枚ものよだれかけが奉納されています。

次の17番札所「井戸寺」まで約4㎞(車で約20分)です!

徳島県

Posted by いけち